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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第5話 ファイヤーボールを当ててみよう

誤字修正

だが、大きな問題がある。

〈リイナ様、ぼくは火のファイヤーボールを撃ったことが

ありませんが、どうしたらよいでしょう〉

〈はぁ?まぁ、いいわ。

1から教えてあげるわ。


イメージよ、イメージするの。火の玉が相手に飛んでいくのを。

呪い文とかあるけど、要は、イメージとタイミングよ。

体は、わたしの体なんだから、絶対、できるはず〉

自信満々に、要領を得ない話をしだした。


とりあえず、イメージが具体化したらいいのかな。

具体的に表現できたら、火のファイヤーボールって言えば、いいのかな。

とても、不安だ。


〈一回どこかで練習したい〉

〈何いってるの、敵が近くにいるのに、練習なんてしてる場合じゃないわ。

一発本番よ!〉

自分は簡単にできるからと思って、さっくりいってくれる。

とはいえ、敵は近くにいるし。やったら、結構簡単にいくのかな。


まずは、相手を見るため、静かに扉をあけ、奥をこっそり覗く。


確かに、猪面でがたいはいい。そこそこ短足だな。

目が真っ赤に光ってて、ちょー怖い。


目をつむり、相手を見ないようにしながら、相手が動く音だけは聞きもらさないようにしてっと。

顔の前に火の玉をイメージ、イメージと。


少しづつ火の玉を大きくしていき、頭くらいの大きさをイメージ。

確かに、イメージが進むにつれて、

体から、力が抜けて行っている気がする。

これが魔力を使う感じなのかな。


よし、火の玉がオークにぶつかるイメージができた。


〈くらえ!火玉ファイヤーボール!!〉


 掛け声の大きさとはうらはらに、放たれたのはイメージとはかけ離れたビー玉サイズの火の玉が、オークに飛んでいった。


〈〈ちいっさ〉〉

 僕とリイナは、あまりの小ささに口をあけて、驚いた。

 僕の掛け声のせいで、存在に気が付いたオークは、こちらにどたどたと向かってくる。


やばい、このままでは、

殺されてしまう。


全力で、真後ろの茂みに向かって走り始めた。

オークもこちらに向かってきてる、先ほどよりも早くなってる気がする。


オークが、最初に全力で追ってこなかったため、

少し差がひらいた。


そんなことを知る由もしないその時の僕は、

密林の中を全力でかけ続けた。


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