第48話 回復をかける実験をしてみよう
「他は、どんなスキルだったの?」
どこかで役に立ちたいのか、
シャルルさんは、質問してくれた。
「回想力低下に、思考力低下
毒ダメージ【中】、回復反転
あとは、嫌悪ですね」
あかるく、答えているが、
真実はいつも厳しい。
「魔法使いには、厳しいスキルと。
回復反転は、変わった呪いね。
もしかしたら、ダメージを受けても、
回復する、悪くない呪いかもしれないわね。
毒の持続ダメージのおかげで
時間がたつにつれて回復できるかも、しれないし。
この二つは、解けないことで、
無敵に近いかもしれないわね。
回復魔法をかけると、
ダメージを受けるのかしら、気になるわ。
かけてみてもいい?」
興味津々で、聞いてる。
「ええ、どうぞ。
たぶん、普通に回復しますよ。うふふ」
リイナは、特に気にしていないようだ。
もう少し考えようよ、って、呪いのせいでできないのかな。
「回復」
シャルルさんから、明るい光がかもしだし
リイナに降りかかる。
その途端、
リイナは、苦しみだし、
血反吐を吐き、
その場に倒れた。
痙攣しだしてるし、ど、どうしよう。
想像以上にダメージを受けてる。
「キャー、ど、どうしよう」
回復をかけたシャルルさんも、
想像以上にひどい苦しみ方をしている
リイナを見て、パニックを起こしてる。
僕には、どうすることもできない、
隣で、爆睡している猫も。
二個目のリンゴを食べ始めたカエルも。




