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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第四部 解放戦線から、解放せよ
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第471話 やっぱり部屋を変えて貰おう

 シルキィの隣に座るとぴったりと腕に絡みつき頭をつけてきた。どうやら、自分で料理を取るつもりはなさそうだ。


 給仕の一人のルルさんが、近くまでやってくると、丁寧に挨拶をしてくれた。

「今から、食事がやってきますので、もう少々お待ちください。

 こちらが食前酒のエールです」

 全員に小さなグラスに注がれたエールが全員に配られたところでその場で乾杯した。といっても、席が離れているため、グラスを鳴らすことはしなかった。小さいグラスにはいったエールを一気に飲み干した。

「よく冷えててうまいな」

「だね。

 風呂上がりにちょうどいいね」

「おかわりが欲しいわ」

 3人が各々のペースで飲んでいる中、飲みなれていないのかシルキィは一口飲むと真っ赤になっていた。

「うひぃ、にがてぇ」

「そっか、じゃ、ジュースをお願いするね」


 僕は給仕係を呼ぶと、

「なんか、さっぱりしたジュースありますか?」

「はい、何か持ってきますね。

 ただいまお持ちします」

 部屋をでて行くと直ぐに果物を持ってやってきた。それは、パイナップルのジュースのようで、飲み物のグラスの代わりに中身をくり貫かれ中には、白濁した飲み物と小さな果物が入っていた。

「ヒビキしゃん、これ、おいしぃよぉ」

「よかったね。

 まだ、他にも、いくつかあるみたいだよ」

「これ飲んだら、頼んでほしぃな♪」

「はいはい」

 僕らが仲良く楽し気に話していると、3人がジトッとした目で見てきた。


 だめだ、これ。

 そのうち、3人が我慢できずに暴れそうだな。


 僕は一回軽いため息をつくとルルさんにお願いした。

「すみません、もう少し小ぶりな部屋か、テーブルを貰えますか?

 ここだと、話も遠いですし……」

「判りました。

 気づきませんで申し訳ありません。

 急ぎ、セッティングしてきます」

 給仕係のルルさんが、慌てた様子で部屋を出ていくと、上の階で物を動かす音が聞こえ始めた。


 3人はようやく納得したのか、じっととした目を辞めて顔に満足げな表情を浮かべていた。

「最初から、そうすればよかったね」

「そうだな。

 いいアイディアだ」

 アメリアが、おもむろに立ち上がると、シルキィとは逆のほうに座り僕の肩に頭を預けた。

「あー!!

 アメリア、ずっこ!」

「して、やられたわ。

 あまりにも自然に移動するから、魅入っちゃったわ」

「まぁ、直ぐに移動できる準備できそうだし。

 砂風呂でも、二人は離れたとこだったんだから、

 少しは譲ってあげなよ」

「譲るのはいいのよ。

 鼻の下を伸ばしてるヒビキが許せないだけ」

 そういわれながらも、僕の視線は、アメリアの谷間から視線を変えることができなかった。

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