第47話 解呪を試してみよう
〈リイナさん、なんか全部呪われてるように思えるけど・・・〉
〈そっかな、特殊なスキルがついてつるだけだよ。〉
特に、衝撃をうけてないところが、逆にすごいよ。
〈名前と、スキルがほとんど真逆じゃないか!〉
僕は、思わず、声が大きくなってしまった。
〈おちついて、とりあえず、
シャルルさんに報告してみようよ。〉
リイナはたんたんと会話をしている。
これが、呪いの効果なんだろうか。
「どうだった?」
少し間があったことで、
気になってるのかもしれない。
「ローブに嫌悪のスキルがありました。
あとは、すこし呪われてる感じがあるかもしれません」
「そう、少しでよかったわね、
全部かと思ってたけど、勘違いでよかったわ。
で、ローブ以外に何が、呪われてるの?」
ごめんなさい、全部です、シャルルさん。
「えっと、
本と
靴と
マントと
帽子です。」
「ローブを含めて、鑑定したもの全部じゃない!」
あまりの量に、シャルルさんもあきれ気味だ。
「呪いがとけるかも、知れないから、
話しは、解呪の作業が終わってからね」
少し怒り口調に代わりながら、
解呪を繰り出してる。
一つづつ、解呪をしてくれてるが、
どんどん曇った表情になっていってる。
「駄目ね、全て、強い呪いがかけられてるせいか、
一つも解呪できなかったわ。
お役に立てなくて、ごめんなさいね」
申し訳なさそうに、シャルルさんはしてる。
「そのうち、呪いもとけますから、
大丈夫ですよ」
なんか、明るいリイナがいた。
状況を理解しているのだろうか。
隣の椅子で、ねむってる猫と、
その上の位置にある、テーブルで、リンゴを食べてるカエルと
暗い話ばっかりだ。




