第469話 エルフの美ボディを脳に焼き付けてみよう
僕が上がって間もなく、飽きてきたのか、小さな女の子以外は、辞めるようだった。
シルキィは、気持ちよかったのか、涎を垂らして寝むっていた。
そんな様子に、アメリアは、肩を揺らして子供のようなシルキィを起こしていた。
「シルキィ、そろそろいくぞ」
「ふぁぁ、もうしゅこしぃ
むにゃむにゃ」
それでも、まだまだ眠りそうなシルキィに僕は声を掛けることにした。
「シルキィ、
ごはんにいくよ。
おいてっちゃうぞ」
「だめぇえ!
まって!まって!」
慌てて起き上がったことで、上に掛かっていた砂を全て巻き上げ、その場にいた全員の頭の上に降り注いだ。
「ちょっと、シルキィ!」
「もう!」
「えへへ、ごめ~ん」
「まぁ、いいわ。
洗い場で砂を落とさせて貰いにいくわよ」
「さんせ~い
さっすが、りっちゃん」
「さ、ヒビキも。
洗ってあげるぞ」
「あたしぃも~」
「あ、ずっる~い
りっちゃんも、行かなきゃ」
「ふぁぁ
どうせ、ヒビキは、逃げるに決まってるわ
ね?」
「え、お願いするけど」
「あぁん!」
リイナの冷たい目で、全身に身震いが走ると、否定の言葉が口から洩れた。
「う、嘘だよ
嘘に決まってるじゃん」
僕は、心で泣きながら、一人で端に向かってとぼとぼと肩を落として歩いて行った。
歩きながら、砂まみれの服を脱いだが、服の中の全身にも浴びた砂でまみれ払ってもまだ、体にはいくつもの砂が付いていた。
やっぱりお湯で流さないと砂まみれだなぁ
僕は、椅子に座り、魔法でお湯を作り出すと頭からかけ始めた。何回かお湯をかけると、少しづつ砂が流れ、ようやく全身がすっきりした。
「ふぁぇぁ~」
僕が声を出すと小さな女の子が椅子をもって僕の前にちょこんと座った。
「ヒビキしゃん、あたしぃも」
「はいはい」
僕は、自分の前にいたシルキィに同じようにお湯をかけるとだんだんと砂が落ちて綺麗になっていった。
「えへへ、ヒビキしゃん、ありがと」
「ヒビキ、私もたのむ」
そこには、一糸まとわぬ見事なボディのエルフが仁王立ちでシルキィの横に立っていた。
「自分でできるでしょ、
まったく」
といいながらも、しっかりと全身を脳に焼き付け、同じように、上空からお湯を掛けようとした。が、更に上に僕がイメージした何倍もの水が全員の上に降り注いだ。
「ひやぁうあ、しぇめたいよぉ」
「もう、りっちゃんったら」
「リイナ、寒いよ、もう」
「全部、ヒビキが悪いんでしょ」
僕は、暖かい風をイメージすると全員に緑色のさわやかなそよ風がそそぐと直ぐに体は乾いて行った。
「ひびきしゃん、ありがと♪」
「流石!ヒビキだな」
「うわっ」
二人が抱き着いて来ようとするところを、背中から誰かに突き飛ばされ、抱き着かれるより前にその場に膝まづいた。
「もう、リイナったら」
「さ、行くわよ」
「はいはい。
さ、着替えて、ご飯たべにいこっか」
「「「は~い」」」
全員で仲良く(?)更衣室に戻りさくっと着替えて、フロントへと向かった。




