第461話 ギルドから出発してみよう
「ききたいことは、判ったし、すべきことも決まったわさ。
4人は、明日の朝にギルドに来な」
5人が納得してるなか、シルキィだけがどうすればいいのか悩んでいそうだった。
「おじいしゃん、わたしは?」
「すまんな、シルキィ。
町移動を協力してくれ」
「わかった。
ひびきしゃん、わたしというものいるのだから、
忘れちゃ、だめだよ」
「え?
ああ、うん、そうだね。
二人で、町移動、頑張ってね!
でも、明日までは一緒にいれれるでしょ」
「いいの?
おじいしゃま」
「ええじゃぞ、
そのかわり、今から、少し付き合うじゃぞ。
新しい町候補に、結界石を配置してくるのじゃぞ」
「じゃ、ひびきしゃん!
おじいしゃん、送ってくるね!」
「あぁ。行ってらっしゃい。
場所を決めて、シルキィが戻ってくるのを待ってるよ」
全力でうなずくシルキィが、ホイ魔王を連れて立ち上がったので、その場にいた全員が席を立つとゆっくりと付いて行った。
シルキィが建物をでて魔法を唱えると、二人の体が緑色の風に包まれ浮かび上がるとピラミッドのほうへと飛んでいった。
「さて、いったわさ。
ヒビキとリイナには、いろいろと小言とか文句を言いたかったがんだが、
二人とも、この大陸のために正してくれて、
ありがとう!」
僕とリイナは、硬直して身構えていたが、思っていた言葉と違って素直に飲み込めなかった。
「あぁ、良かったな、
二人とも、感謝されてるじゃないか」
「ヒビキも、りっちゃんも、大陸一のギルドマスターから感謝の言葉が聞けるなんて、願ってもだよ」
「「そうなのかなぁ」」
「そりゃ、そうわさ。
私が感謝してるんだから、それでいいのさ。
でも、ギルドの予算の半分は、リイナへの褒美でふっとんだけどね」
ギルドマスターの話を聞くと、3人がリイナを呆れた目でみていた。
「それは、リイナ使いすぎだよ」
「うぅ」
「ヒビキ分も、そんなに安くはないんさわね」
今度は、二人が僕をジトッてみると、小さく返事を出すのがやっとだった。
「はぃ」
「リイナのは、村が大いに活性化したし、それ以上の経済効果がこの後あがるだろうから、
時間が経つにつれ英雄化されるだろうさ。
あぁ、ヒビキも悪政からかわるから、同じだろうさ」
「ふたりとも、凄いことをしてきたんだな」
「ねー♪
あとで、話を聞いてあげるよ」
「さて、お邪魔虫はきえるさね。
他は、ばたばたしてるから、あたしが昔のつてを頼って、馬車の準備もするさね」
「わざわざ、すみません、
よろしくお願いします」
「あぁ、絶対に行けるようにするさね、まかしときな。
毎度だが、今日と明日は、好なところで食べて飲んで泊まっとくれ。
但し、品物無料はだめさね、ギルドが傾くほどの品々が、町の中には置いてあるからね」
「わかったわ。
でも、その逸品、見てみたいわね」
「まだ、時間もあるし、町を回ってみようか?」
「「「さんせ~い」」」
三人の喜びの声に、コンさんは孫を見るような優しい目になったかと思ったら、挨拶もせずに凛とした姿勢で歩き出していった。




