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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第四部 解放戦線から、解放せよ
457/545

第457話 ジル魔王の真実を聞いてみよう

「そういえば、君たちがジルを討伐したんじゃったな」

「はい、

 ……

 すみません」

「別に気にせんでよいぞ。

 魔王は討伐されるために生きてるしじゃぞ」

「そうなんですか……」

「そうしゃんだよぉ」

 シルキィは、特に悲しげもせず、僕の背中に飛びのると頭に手を置いた。

「シルキィの親も討伐されたんですよね」

「そうじゃぞ。

 ジルをいさめに行って貰ったんじゃぞ」

「え、いさめに?」

 アメリアは、姿勢を変えるとくっついている頬を変えてホイ魔王をみだした。

「ジルが男性冒険者を大陸にいれさせなくしてから、ずいぶん経ったからじゃぞ。

 そろそろいいのじゃないかと、話しに行って貰ったのじゃぞ」

「でも、それってここの大陸が、ジルの大陸に襲ったからでしょ」

 リイナも、姿勢を変えてくっついている頬を変えてホイ魔王をみだした。途中僕と視線が会うと嬉しそうな笑顔が見えた。

「それは、嘘じゃぞ。

 来てみてわかったじゃろう。

 村や町で独立しているから、攻め入ることなんてできないのじゃぞ」

「でも、そのせいでエルフの王国が崩壊したことになってるよ」

 ユキナが姿勢を変えなかったことで、僕の胸に向けて話していた。

「それは、違うな。

 エルフの王国は、私達が居なくなって自然に消滅したんだ」

「さっきのダンジョンの経緯からも判るように、ジルからの話は嘘があるじゃぞ」

「ひどい魔王ですね」

「まぁ、そういわんじゃな。

 ジーンが呪われて救うため、わしの所に修行しに来るぐらいだったのじゃぞ」

「来る前にアメリアから聞いた話じゃ、わざと呪わせたって?」

「そう私もきいたんだ、ジーンに」

「実際は、ジーンの旦那のジェシアじゃぞ。

 だが、それも、ジルが教えたからじゃぞ」

「なんで、そんなことをしたんですか?

 意味が判らないですよ」

「だな。

 私の父親から、魔王を奪いたかっただけじゃないのか」

「それも、、間違いじゃぞ。

 あの大陸では、ジル以外で魔王のなった者はいないんじゃぞ」

「でも、そのために、私の父親は討伐されたって!」

「うむ、ジルの兄は、魔王となった妹を心配してじゃな。

 影武者を提案したのじゃぞ」

「じゃ、そのために」

「そうじゃぞ。

 ジルも本当に襲われると思ってなくてな、

 襲われたとき、慌てて助けに向かったのじゃが、間に合わなっかったのじゃぞ」

「でも、私に呪いのアイテムを渡して、王宮を混乱にさせた」

「それは……

 意図したものじゃ、なかったのじゃぞ。

 幸運のスキルが付いていたじゃろ、めいっこの二人に幸せになってほしいと送ったのじゃぞ」

「だから、解呪できるようにホイ魔王のとこにきたんですね」

「そうじゃぞ。

 で、本題じゃな。

 その後に、シルキィを向かった際に冒険者達に襲われてじゃ、

 その一人が、おぬしの隣にいるその魔法使いの父親じゃ」

「へ?」

 驚愕している全員の中、誰よりも驚いているリイナの腕は、小刻みに震えていた。

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