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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第四部 解放戦線から、解放せよ
455/545

第455話 ユキナの道中を聞いてみよう

「で、スズネがどうしたの?」

「そうなの、大変なの。

 すぅちゃんが、商業都市のサウゲトから、ボマジティアから帰って来ないの」

「どこ?全然、わからないわ!

 そんな説明じゃ」

「そうだな

 私にも判るように教えてくれ」

 この後、ユキナにゆっくりと、僕たちが判れた後の話から地理を含めて教えてもらった。


 どうやら、僕とリイナが船で旅立った後、この大陸でも進化させていた女冒険者を、水上都市の隣にある都市サウゲトで見つかったようだ。スズネとユキナは二人で急いで飛んで向かったようだ。


 そういえば、呪い返しでスズネに憑依した際に居た場所も、サウゲトだった。


 商業都市サウゲトの教会で詳しく話を聞いたら、挙動の怪しい男女冒険者はスロリブ行きの馬車に乗って行ってしまったようだった。


 商業都市サウゲトでの確保は空振りに終わり、聖都に戻ろうと相談していた時、教会に一体の悪魔が入ってきた。

 悪魔は、隣のペソボア大陸の魔王補佐で、魔王が解放戦線(リターナー)という軍団に拉致され助けを求めてこの隣の大陸までやってきた。解放戦線と名乗る冒険者達は、バジリスクを進化させた冒険者がいる軍団ということだった。向こうの大陸でも同様の被害がでていたようだ。

 既に他の魔王3体を滅亡させ、神殺しをも成功させており、向こうの大陸は壊滅状態だった。残る魔王は、隣の彼女の魔王だけで倒されると神が支配していた全ての人間が大変なことになるから手助けがほしいとやってきたのだ。

 スズネは、ほぼ理解はしていないようだったけど、困っているなら行くしかないと、ユキナを置いて悪魔の女性と共にペソボア大陸へ飛んでいった。だが、数日経っても音沙汰がなく、心配になって向こうの大陸に行こうとしたのだが、その時には船の行き来もできなくなっていた。

 しかたなく、別大陸かたの陸続きでの移動を検討するため一度聖都に戻ってシスターと相談することにした。

 その道中のスロリブのギルド嬢から、水上都市にきていたモモがヒビキとリイナが、コモイラージ大陸を救いに行った件を聞き、二人に助けを求めることにして橋を渡った。渡った先のギルドで、リイナの足取りが直ぐに判って、順々に追いかけてここまでやってきた。


「で、どうして、ここだと思ったの?」

「ルンガポで、ギルドマスターのソララさんに、

  『既に大陸中の討伐はほぼ完了しているから、最後に魔王様の所によるんじゃないかしら?』

 って聞いたから、先回りでこっちに向ったら、

 空を飛んでるみんなを見かけたんだよ」

「へぇ、ギルドマスターのね。

 なかなか、動きが速いわね。

 ゆっちゃんにしては、いい考えだったわね」

「話はきいたじゃぞ。

 この大陸からも、隣のペソボア大陸いけるんじゃ」

「それって、おじいしゃん」

「そうじゃ、正面の砂漠を超えてジニョーロからの山越えじゃ」

 ホイ魔王の正面には、幾重にも砂嵐がたっており、とても無傷で行けるようには見えなかった。 

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