第435話 間話 乙女3人旅 1日目 ~助けてもらったとはいえ、見慣れないものは怪しむよね?
ゴブ八は、対戦相手の最後に眼もくれず、過去に知り合っていたリイナの元へと歩み寄った。だが、リイナには危険なモンスターが近寄ってきたとしか思えていなく、怯えていた。
「ち、近寄らないで、殺すわよ!
火炎玉!」
恐ろしいほどの大きな火の玉がゴブ八に向かっていったが、前方回し受けをすると火の玉は後方に吹っ飛んでいった。あまりの出来事に驚愕してる彼女にゴブ八は、笑顔でリイナに話しかけた。
「「え!!」」
「リイナ殿、われはゴブ八だ
助けてもらったゴブリンだ!」
「そ、そんなわけなでしょ。
ご、ゴブ八は、わたしより、小さかったわよ。
「容姿が全然違うじゃない
腕も4っつあるし、ゴブリンのわけないでしょ」
アドアは会ったことがないゴブ八の言うことを信じていなかったが、襲ってくる様子がないことがわかると、警戒態勢をといていた。それでも、必死に説得を続け、ゴブ八がつけれなくなった桜貝のネックレスをリイナに見せることでしぶしぶ納得してもらい、つけられるか所の足首に付けてもらった。わだかまりはあるものの少しは信頼してもらえたが、その横では、いまだに剣のショックから立ち直れていなかったアンナが放心していた。そんな彼女をお姫様抱っこで道長らに進んでいくこといなったが、町が見えたところで、ようやく現実に戻ったのだが、すぐに状況がわからず絶叫し、気絶することになるのだった。
お姫様だっこでつれている間も魔物が何体も襲ってきたが、全てリイナの魔法で一撃のもと倒していくと、ゴブ八も安心して後方をあるくことができた。昼もおち、夕方になり真っ暗闇になるところで、ようやく町の明かりがみえてきた。暗がりにより、夜目がきくゴブ八は、ゲートの入口で人がまっていることがわかると、二人に告げ、再度気絶したアンナを任せて、山のほうに隠れていった。
二人は、重いアンナのからだを引きずりながら、ギルドたちが待っているといっていた方向に歩いて行った。
「じゃ、ゴブ八山のほうで隠れといて、あとで、食事をもってくわ」
「たすかる。
木の奥で隠れてる」
「さて、アンちゃんをつれていかなきゃ」
「ごめんね、おもくて」
リイナがアドアに誤りながら、少しづつ離れていくゴブ八に告げながらゲートが見えて来ると、こちらに気づき、ギルドの人たちたちがやってきた。
「リイナ様御一考ですね、話は村のギルドから聞いております
だいぶ、遅かったですが、何かありましたか?」
若いギルドマスターは、アンナをみて何かがあったことは理解できたのだが、これまでの数日で事態が一変してしまった大陸の様子に何がおきたかまでは、想像ができなかった。それでも、落ち着きながら、リイナとアドアに対し恭しく一礼し、女性のギルド職員に指示をだして、重そうな二人に変わって、アンナを運ぶのを代らせた。
二人は、女性のギルド職員に任せギルドマスターと共に歩きながら、これまでの出来事を話した。しかし、ゴブリンに助けてもらったことは、かえって混乱するだろうと思い隠すことにした。ギルドマスターは、違和感を感じ釈然としなかったが、とりあえず納得することとして、次の村への救援物資の輸送と道中の魔物の討伐を依頼した。二人は、依頼の報酬として、町での食住との交換条件が思っていたよりも簡単にそして安く済んで喜んだ。ギルドマスターは、女性の数食分を想定していたのだが、リイナがゴブ八分を10食としたた、想定以上に増えたのだが、それでも、クエストを発注し二流以下に発行して失敗するよりも格段に安くなるため、二つ返事で快諾した。それでも、ギルド職員の一部は、訝しんだのだが、アンナの胸を維持するためとアドアが説明すると男性女性問わず納得していたのをリイナは苦笑するしかなかった。




