表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
433/545

第433話 間話 乙女3人旅 1日目 ~一家に一台欲しいのはどっち?

 朝ホテルを出ると、ギルドマスターとギルド職員の半分が見送りに来て、前日の非礼を再度詫び、次の町への道順を教えてくれた。だが、海沿いを道なりに進むだけなので、本r内の目的は、道中の巨大生物の退治をするか確認したいだけだった。最後にたくさんのお弁当を渡され、それだけは、3人とも笑顔で受け取っていた。

「ありがとう。

 道中で、いただくわ」

「では、みなさん、お気をつけてご出発ください」

 ヒビキたちのように、ゲートまで見送りもなくホテルの前での見送りとかなり寂しい見送りだったたのだが、三人とも興味がなかったため、そのまますんありと出発していった。


 アンナは、また3人での旅で心から、喜んでおり、笑顔が絶えなかった。

「村は小さかったけど、宿はよかったよね」

「そうだね。

 でも、時間が無くてお風呂はいれなかったから、

 体がべとつくー」

 アドアとアンナが騒いでいる間に、とてもとてもおおきな猫が近づいてきていた。

「リイナ姉

 あれも、退治するの?」

「当然だよ。

 先制でこられたら、私達も直ぐにころされるじゃん」

「だよねぇ」


 リイナは二人のやり取りでやれやれと思いながら、魔法を唱えようとしたところで、敏感に察知したのか、森の中に逃げていった。

「し、しまったわ。

 これじゃ、逃げていった先で、被害がでちゃうわ」

「でも、リイナ姉さん

 流石に追いかけられないよ」

「そうね、困ったわ」

「ギャーーーン!!」

 だが、彼女のらは心配は、直ぐに解消された。こっそりと付いてきていたゴブ八に襲い掛かった魔猫は、一撃で討伐され断末魔がリイナ達まで、聞こえてきた。

「どうやら討伐されたようね」

「可愛かったから、少し可哀そう」

「そうも言ってらんないわ

 まったく」

「うっ

 きたわね、今度は、アドアの番じゃない」

「リイナ姉さんは、ゴースト系に弱かったよね」

 リイナが凝視した先の木には、ふらふらとした見るからに体の透けている幽体がこちらを見つめていた。

「あれも、異業種なの?

 それとも普通の?」

「普通のゴーストは、こんな真昼間から外にいないんじゃない?」

「そうだよ、

 ターンアンデッド!!」

 アドアが離れた場所から魔法を唱えると、幽体の周りに光の魔法陣が現れ、上空へと浮かび上がらせるとそのまま光の粒子へと変わって行った。

「楽でいいね

 一家に一台、アドアとリイナ姉さんが必要だね」

 この後も何度かゴースト系不死系が現れたが、アドアの聖霊魔法によって、いとも容易く光の粒子へと変えて行った。お昼が過ぎたころ、三人がギルドからもらったお弁当を食べていた。いくつかのお弁当を食べ終わり、昼涼みをしていると、ゆっくりと大きく重いものがこちらに向かってくる振動が彼女たちを襲った。


 それは、硬い鉱石でつくられたゴーレムで、どんな魔法をも通じない属性を持っていた。まさに、彼女たちと相性が最悪の敵だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ