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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
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第424話 魔王討伐後の話を聞いてみよう

 魔王ジルの討伐の策略により僕とリイナは、とんでもない目に遭っていたのだが、その前から暗躍が始まっていたようだ。

「私も、全てを思い出した時に驚愕したのだが、

 やっぱりそうなるよな」

「だって、ねぇ」

「さて、話を戻そう。

 そろそろ、生まれるというところで、両親が大きな都市へと移動することになったのだ。

 そして、ジルが私にささやいたんだ。

 このローブを着させれば、彼が私を選ぶと」

「うん」

「だが、その時、私を止めてくれるものはおらず、そっと妹の部屋にローブを置いたのだ。

 そして、妹が彼と部屋に戻った時にローブを着ると、蛙へと変わって行った」

「アメリアは、みてたの」

「近くにいたんだ。

 で、許嫁が、叫びながら話を聞いて、自分がしたことを悔やんだんだが、

 その時には、王宮には、ジルは消えていたんだ」

「で、どうなったの?」

「許嫁は呪いを解くため、王宮を離れ、妹は失踪し行方不明。王国員が嘆き悲しみの中。

 湯治に出ていた王、私の父が襲われ母を逃がすため、その場に残り死亡し、

 身重のまま出産したことで、母も同時期に亡くなったのだ」

「なんてことが……」

「私は、自分の罪を悔止む暇もなく、赤子の妹を育てなくてはならなくてな。

 私は、妹をパトリシアと名付け彼女を育てたのだ」

「ねぇ、リイナ姉さん。

 パトリシアって……」

「そうね、とりあえず、最後まで話を聞きましょう」

「とはいえ、私は武術しかしらなかったからな、

 10年ほど武術を教えて、彼女の誕生日に送ろうと作っていたのが、

 さっきヒビキが持っていたレイピアだ」

「まわりまわって、私の元にきたんだ」

「で、どうなったの?

 アンナのところにあるってことは、わたせなかったんでしょ?」

「そう、その時渡そうと自室に行ったときに、蛙になったんだ。

 そして、ローブに引き寄せられるように移動し、ローブの呪いが解けるまで100年以上の時を共に過ごして、大陸中をさまよっていて最近リイナとヒビキによって呪いを解呪されたんだ」

「そうなのね、

 りぃちゃん、大活躍ね」

「もう、ナナねぇ。前に話したじゃない」

「そして、長い間変えるでいたことで、蛙になったのはジーンとしか思い出せなくなり、自分がジーンだと勘違いしていたんだ」

「う~ん。なるほどね。

 でも、どうして、思い出せたの?」

「ここに来た時に思い出せたんだけど、

 二人と別れた後、お願いしていた彼女にマントを貸して、以前に住んでいたエルフの廃墟をみて、誰もいなくなったのを知って、探しに行くことにしたんだ」

「うん」

「で、スロリブの町で、いろいろ探したら、ここを通過して隣の大陸に渡ったって知って追いかけたんだ。

 スロリブの橋から、下をみるとゴブリンが一匹いてな海を渡ろうとしていたようだが、渡れず困ってるようで、近づいたんだ」

「もしかして、それって?」

「そう、漁村で解き放ったゴブリンのゴブ八だったんだ。

 この大陸だと他のゴブリンに見つかったらやばいから移動したいっていってててな。

 橋を渡る手伝いをしたんだ」

「そう、だから、お礼をいってたんだね」

「忘れていなかったみたいだな。

 なんとか、隣の大陸に二人で移動して、私は町へ、奴は森へと消えていったんだ。

 奴はその後強制進化させられてんだろうがな。

「ゴブ八もすごい人生(?)おくってるね」

「そして、渡った先のコーヌモンの村でここにエルフの里があるってことが直ぐに判って、真っ先に向かったんだ。

 そして、里に入って長となっていたジーンをみて、全部を思い出したんだ」

「いろいろあったのね、

 アメリア叔母さん」

「まさか、リイナが、パトリシアの子だったとわな」

「そうよ、

 このアンナも私の妹よ」

「私と同じ技を使ってたから気づいたよ」

「私は、ママから技を習ってたから。

 アメリア叔母さんが使ってたから、エルフは全員使えるのかと思った」

「大体の話はわかったわ。

 もっと聴いてたいけど、間もなく魔王のところにつきそうね」

 ナナさんが手を向けた先はには、シルキィとお二時くらいのシルエットと大きなシルエットが見えてきた。


「だね、なんかおっきな獣がいるけど」

 それは、以前に判れた獣と似た、奇妙な形のシルエットがする影だった。

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