第41話 猫を撫でてみよう
下のフロアで、シャルルさんの驚きの声が聞こえた。
僕は、何事かと急いで彼女の下に戻った。
「青竜様にあわれたんですか?」
どうやら、スイカの下りを話を追えて、
理解をしてもらったところのようだ。
他の教室からも、子供たちが何事かと、覗いている
シャルルさんとリイナは、恥ずかしそうだ。
リイナは、恥ずかしいのを紛らわすためか、
近くで、同じように授業をのぞいていた、
灰色猫の背中をなではじめた。
一通り、撫で終わると、
あごのしたを撫でていた。
他のシスターへ、説明をしに行ってた、
シャルルさんが戻ってきた。
「あ、リイナさん、それは、まずいです」
「え?」
リイナがあわてて、
シャルルさんの方を、みると、
先ほどまで、リイナの近くで撫でられてた、
猫が、猫人族に代わっていた。
「久しぶりに、人に撫でられた。
もっとなでても、いいにゃよ。」
そういって、灰色のざんぐり頭を、リイナの方に向けた。
「すみません、キャロさん。
彼女は、知らなかったんです。」
「いいにゃ、ゆるすにゃ、もっとなでろにゃ」
そう言って、更に、リイナに頭を突き出す。
「もう許してやってください」
シャルルさんは、間にはいって謝っている。
「すみません。
猫かと思ったんです」
「残念、10年ぶりくらいに、撫でられて
楽しかったのにゃ」
そういって、距離を外すと
また、猫に戻っていた。
「キャロさんは、猫人族の子猫を
送り迎えをしてるんです。
あの子たちは、目を離すと、すぐにどっかにいっちゃって、
学校のことを忘れるんです。」
「そうなんですね、キャロさん、すみません」
そういって、また、キャロさんのあごの下を撫で始めた。
やめろって言われてたのに、
あいつ、わざとなのかな。




