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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
404/545

第404話 まだ昼だけど夜会を開始してみよう

「さて、宴会の会場の準備はできたぞ。

 っていっても、椅子とテーブルだけだけどな。

 そろそろ、食べ物もだしていいぞ。


 まだ、陽は落ちてないが、ここは、年中うす暗いしな」

「おじじ殿は、相変わらずせっかちでござる」

「私も、喉が乾いたし、

 始めてもいいわね♪」

「じゃ、はじめちゃいますか?」

「いいですね」

「あ、いまさらだけど、

 よく似合ってるわね、その服♪

 これだけセクシーだと、ヒビキ君は、目線がはずせなかったんじゃない?」

「ぶっ!

 なんてこというんですか、もう」

 確かにナナさんのいうとおり、時折目線がどうしても、チャチャさんのほうに行っていた。

「ふふふ

 そうなんですよ、ヒビキさんが時々こっそりのぞき見するんですよ」

「ヒビキ殿、バレてるでござるよ」

「がははは、もっとがっつり見ればいいのに。

 男らしくないな!」

「ぐぅぅ」

 僕は、弁明をすると泥沼に嵌りそうなので、違う話題へと変えたいが、その話題が全く思いつかなかった。


「いくらでも、見ていいですよ、

 ヒビキさんなら♪」

「よかったでござるな。

 これなら、堂々と見れるでござるよ」

「いひひひひ。

 ねぇ、

 もっと近くで見みたらいいんじゃない。

 りぃちゃんじゃ、ボリュームが、足りないもんね」

「うひぃ~

 もう、簡便してください、ナナさん」

「いいではないか。

 減るもんじゃあるまいし、気にしすぎてもな。


 それは置いといて、

 さぁさぁ、まずは、乾杯だ!

 その後は、肉だ、肉。

 あるんだろ?」

 ゲリィさんは、誰よりも早く座るとナイフとフォークをもって、机を叩き始めていた。

 

 そんな様子をみたチャチャさんは、慌てててお酒をバックから取り出すと一本づつエールをみんなに手渡した。

「はい、これで先に乾杯しましょう。

 あとは、少しづつ出していきますから」

「気が利くな。

 では、エドたちの冒険と!

 この村の未来に、かんぱい!

「「「「かんぱ~い!!」」」

 鍾乳洞内に、乾杯がこだました後、瓶がぶつかる音が反響を続けている中、飲みなれているゲリィさんは、あっという間に一本を飲み切っていた。

「早いですね」

「ああ、水みたいなものだからな、

 チャチャ、お代わり!」

「はい、次からは、自分でとってくださいね!

 ヒビキさんは、言ってくださいね♪」


 チャチャさんは、大きな樽に水と砕けた氷の中に、どんどんといろいろなお酒を突っ込んでいった。樽に瓶の大輪が咲いている中、飲み終わったナナさんやエドワードも新しい瓶を手に取っていった。


「ナナさんは、何か買ってこなかったんですか?」

「ええ、

 ちゃんと、私も明日の弁当とか買ってきたわ。

 焼き魚と豆、薄いパンが一体になったもので、結構スパイシーだったわ、楽しみにしていいわよ。


 今夜の夜会用に、焼きイカとヤキエビ、貝などがあるわ。

 帰り道に浜焼きをやってたから、人数の倍買ってきてるわ。

 とってもおいしそうだったわ。

 さぁ、食べて頂戴♪」

 話を聞いていたゲリィさんが、大きな皿を三皿用意すると、各更に、いろいろな浜焼きの魚介類が、山積みで積まれていった。

 その脇でも、チャチャさんが、焼かれた肉がどんどんと積んでいった。

「さ、ゲリィさんが絶対お肉って言うと思ったから、

 お気にいりの店に行って、いつものを買ってきましたよ」

「お、気が利くな。

 ヒビキ君、チャチャは、気が利くいい嫁さんになるぞ!

 一族になるのも、いいかもしれんぞ」

「ですよね♪

 私もそう思てます♪」

「人の人生をなんだと思ってるんですか、もう。

 それに、チャチャさんも、揶揄いすぎですよ」

「私は、本気ですけど……

 まぁ、夜は長いですし!

 さて、どんどん出していきますよ!!」

 その小さな一言は、よく聞こえなかったけど、チャチャさんは、揚げ物や蒸しや焼きなどの餃子を山のようにだしていった。

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