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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
402/545

第402話 村で一番の美女の手をとり、ゲリィさんの小屋にもどろう

 帰り際にお願いしていた二軒の店から、大量の持ち帰り商品を受け取り、一番の目的の服飾屋に向かうことになった。

 僕よりも、隣で歩いているチャチャさんは、楽しみすぎて、僕の周りをうろうろしながら、ずっと笑顔だった。

「どんな感じなんだろう。

 楽しみだね」

「ふふふ♪

 私はだいたいイメージがついてますよ」

「そうなんだ。

 あ、間もなく見えてたね。

 外でまってるから、先に行って着替えてきたら?」

「はい♪

 そうします♪」

 言葉少なめに返事をすると、軽やかに歩き、服飾屋に向かっていった。

 僕は、ゆっくりと歩いて到着すると、日陰ででまっていた。やることもなかったため、大木を背に、転寝ををしていると、半時ぐらいで、きらきらと光り輝くチャチャさんが服飾屋から出てきた。


 先ほどまでのギルド職員の服装から、胸に小さな白いリボンの付いた膝丈くらいのワンピースに変わっていた。素材が特殊といっていたのがよく分かるように、光に当たると時折光り輝き、輝いていないところは、透明な部分になったり白く濁ったりと瞬きするごとに透過、不透過が切り替わっていた。箇所によって透過も変えているようで、大事なところは、どんなに凝視しても、透過されなかった。服装に合わせて、髪型も背中までのロングに髪型を変えており、真ん中で、同じ素材で作られた大きなリボンの髪留めで留められていた。


 僕を見つけると、くるりと一回転して見せてくれて、下からだったこともあり、あと一歩で見えるとこだったが、ほんの少し浮きがたりなかった。

「あんまり、じろじろと見ないでください。

 ちょっと恥ずかしいです」

「ご、ごめん。

 とっても、似合ってるよ」

「ありがとです♪

 なんか、腕とか、太ももとか透ける時があって、恥ずかしいんですが、この後は、あの三人しか見られないですから、これで行くことにしました。

 流石に、街中をこれでは、恥ずかしすぎていけないです」

「これだけの美人だったら、

 みんなが絶対振り向きますよ!」

「そ、そうですか♪」

 照れてるチャチャさんは、可愛らしかったが、長々といても仕方ないかと、ゲリィさんが待っているであろう鍛冶場にゆっくり向かい始めた。時折、村人にあうと、たまにいる村人は、全員がチャチャさんをみては、再度振り返り魅入っていた。

「な、なんか、すっごい恥ずかしくなってきました」

「かなり、見られてますもんね」

「ええ、やっぱり、早く着替えたいです」

 涙目になって困ってるチャチャさんとは裏腹に、少しづつ人がチャチャさんに付いて来てるような気がしてきた。

 僕は、チャチャさんの手を握ると、

「じゃ、速足で行きましょう!」

「はい♪」

 彼女の返事を聞くと彼女もしっかり握り返してきた、後ろを確認せずに、ゲリィさんの元にまっすぐに向かった。だが、走ったことにより、一層光ったことで、さっきよりも目立つことになった。

 僕は、ゲリィさんの小屋に到着すると、後ろには、かなりの人数の男たちが、何かにとりつかれたような顔で、こちらに近づいてきていた。

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