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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
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第400話 服をチャチャさんにプレゼントしよう

「じゃ、俺は、お前らの泊まるところや、食事場所とか準備をするぜ」

「僕らは、買い出しに行ってくるよ。

 人数分の食べ物と飲み物だね」

「じゃ、私は、ヒビキさんについて回ります♪

 お金の心配は、不要ですよ!」

「じゃ、私たちは、海側の温泉があと数か所あったから、

 行ってくるわ。

 ね、エドワード♪」

「わかったでござる」

「じゃ、ナナさんも途中何か、食べれそうなものがあったら、買ってきてください」

「わかったわ。

 ついでに、明日の弁当も買ってくるわ」

「よろしくです」

 僕らは、各々目的が決まると、鍾乳洞の真ん中から、方々に散っていった。


 僕は、ナナさん達と直ぐに判れ、チャチャさんと共に、どこに行くか決めるとこだった。

「じゃ、最初に服飾屋さんですね♪

 村一番の店が、ここから近くなんですよ」

「それは、ありがたいね」


 楽し気に、仲良く山道をおり、大通りに向かう手前で曲がると、小さな白い一軒家が見えてきた。 看板から察するにここが目的地のようだ。

「ここですよ、

 ここのおばあさんは、腕は一流で、しかも仕事が早いんですよ」

「へぇ、それはすごいねぇ」


 チャチャさんは、小さな扉を抜けて、先に入ると中のおばあちゃんと仲良く話し始めた。

「いらっしゃい。

 話は聞いたわ、

 さぁ、物を出してちょうだい」

 エドワードよりも小柄な白髪のおばあさんに、大なめくじからのドロップ品を手渡すと小さな手を叩いて喜んだ。

「まぁ、

 これほどの素材を、これだけの量だなんて、すごいわね。

 私でも、ここまでのものは、初めてだわ」

「これは、そんないいものなんですか?」

「ええ、それはそれは。

 貴族の間でも、ハンカチが一枚あれば、みんなが寄ってくるぐらいの珍しいもので、人気の品物よ。

 それを、服を作れるほどの量だなんて。

 何を作ればいいのかしら?

 どんなものでも、大体の物は、作れそうね」

「そうなんですか。

 彼女に服を一着作ってほしいんですけど」

「え?

 わたしですか。

 皆さんのじゃなくて、いいんですか?」

「ええ、迷惑かけたし、二人はドロップ品に興味ないしね。

 今日、色々あったし、お祝いだと思って貰ってよ」


 チャチャさんは、歓喜な顔になると、おばあさんは、目を見開いて驚いていた。

「ほんにいいんだね。

 これだけのものなら、一生は遊んで暮らせるだけのお金と交換できるんだよ」

「そんなに高いものだったんですね

 ヒビキさん、いいんですか、私なんかで?」

「ええ、かまいませんよ

 彼女に似合う服をお願いします」

「ほぉ、腕が鳴るねぇ。

 これは、人生の集大成となる品物になりそうね」

「よろしくお願いします」

「じゃ、二人の気が変わる前に、採寸するさね」

「僕は、外で待ってますよ」

 彼女らの返事をまたずに、外に出て、暫く待ってると、楽し気にチャチャさんは、店から出ていった。

「ありがとです♪

 楽しみです♪

 一刻ほどで、できあがるんですって」

「集大成の物っていっても、結構早くできるんだね」

「そりゃ、村一番、いえ、大陸一番の彼女だから、当然ですよ!!」

 僕は、食べ物を買いに大通りに向かって歩きながら、彼女のことを聞くことにした。


 どうやら、あの店主さんは、昔モンテバで店を開いていて晩年にこっちに来たとのことだった。


 それにしても、集大成かぁ~

 どんな服装になるのか、とても楽しみだ。

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