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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
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第391話 ロングソードを作ってみよう

「まぁ、だいたいこんな感じだな。

 このあと、細かく叩いていって研いで、切れ味をあげていくぞ。

 と、その前に、坊主、持てるか?」

 彼から、取っ手の部分を渡され、握り部分を持つと、二本指でも持てるぐらいに軽かった。

「なんですか、これ、重さを感じないです。

 鑑定イヴァリュエイション


<<名前:軽快で荒削りな漆黒短剣>>

<<種別:片手剣>>

<<ユニークスキル:【重さ無し】>>

<<価格:???>>


「重さな無しって、ユニークスキルがついてますね」

「だろう。大きな

 成功だな。軽いのに、切れ味抜群のアダマンタイト製の剣ができるぞ。

 もう少し待て」

 僕は、手渡し、少し考えると、お願いすることにした。

「これ、他の剣と融合できます?」

「できるぞ、

 だが、かなり成功率は低いぞ。

 なにか、融合したいものがあるのか?」

「ナナさん、戦斧譲ってもらっていいですか?」

 突然話に巻き込まれたナナさんは、ふと我に返ると、

「いいけど。それに混ぜるのね。

 ふ~ん、成功したら面白そうね。

 いいわよ♪」

 バックから、栄光の戦斧を取り出すとゲリィさんに手渡した。

 受け取った戦斧を見ながら、

「おぉ、これは、立派な戦斧だな。

 いいのか、こんな高そうなやつを融合に使って」

「ええ、いいわ。

 貰いものみたいなものだし」

「だが、ほとんど失敗するぞ。

 これで、聞くのは、最後にするが、

 ほんとにいいんだな?」

「成功してください」

「いい覚悟だな。

 さて、やってみるか。

 エドワード、またやるぞ、いけるか?」

「だ、大丈夫でござる」

 さっきの鍛冶で全力で打ち込んだことで、かなりの体力を使ったようで、だいぶお疲れそうだった。


 先ほどと同じように、金属の容器に剣を入れると少しづつ温度を冷やすと、戦斧の先端を入れていった。

融合(イグリニネーション)

 どこに入るんだろうかというくらい徐々に沈んで溶けていき、突き刺さっていたアダマンタイトの塊には、前回との差は判断できなかった。


「う~ん、うまくいったのかしら」

「直ぐに判りますよ。

 大人しく見てましょう」

 ゲリィさんは、同じように持ち手を作ると棒のような形を作って行った。

「さ、エドワード、出番だ」

「りょ、了解でござる」

 疲れているのか、先ほどよりも振りが鈍かったが、それでも、先ほどと同じくらいの時間で、剣が出来上がった。

「さっきよりも、長くなったな。

 どうだ、鑑定してみろ」

 僕は、彼から受け取ると、魔法を唱えた。

鑑定イヴァリュエイション


<<名前:英雄の軽快で荒削りな漆黒剣>>

<<種別:片手剣>>

<<ユニークスキル:【重さなし】>>

<<ユニークスキル:【英雄の確撃】>>

<<価格:???>>


「どんな名前なんだよ。

 どうやら、確定ダメージのユニークスキルがつきました。

 ショートソードから、だいぶ長いソードになりましたね」

 先ほどは、腕の前腕部くらいの長さしかなかったのが、片腕分くらいの長さまで伸びていた。


「おお、良かったな。

 俺でも、二回成功は、なかなかないからな、

 運がいいぞ。

 さて、仕上げをするか」

 僕は、剣を手渡すと、もう一度お願いすることにした。

「三度目は、可能ですか?」

 全員が驚愕するなか、僕は、バックから赤いまがまがしい剣を取り出した。

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