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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第39話 蛇系の魔物にあったら、打撃ではなく魔法をつかってみよう。

教室の中では、シュリルさんが、文字の読み書きを行っていた。

ここは、かなり小さな子供や小さな犬人族、猫人族の数人が、勉強してた。

大体が、集中力がないためか、

話を聞いてるようには見えなかった。


これは、シュリルさんは、大変だろうな。

僕は、そう思いながら、上の階の教室をのぞきにいった。


こちらは、下のフロアより、少し育った、

3種族が勉強していた。

全員で、8人、人間の女の子が4人、

犬人族、猫人族が男女1一人づつの構成だ。


先生役のシスターは、昨日入り口にいた女性だ。


下の子たちより、

すこし、成長しているせいか、

興味津々に、授業の内容を聞いている。


ここでは、魔物のことを教えてるみたいだ。


「この前から、説明している通り、

魔物には、上位種、最上位種、伝説種など、

系統ごとに、たくさんの魔物がいます。」

「進化すると、上位種になるんでしょ?」

「詳しいことは、わかっていませんが、

そのようです。

みなさんは、いろいろな魔物を知ることで、

出会った際には、見つからないように。

逃げましょう。

決して、戦ったりしてはいけませんよ。」

「戦ったら、どうなるの?」

「当然、死んじゃいます。

今日の授業は、蛇の系統ですので、

噛まれたら、毒になったり麻痺したり、

霧状に吹きかけてくる種類もいますから、

静かに、ゆっくり、見つからないように逃げましょう。」

顔をしかめながら、

シスターは、逃げるジェスチャーをしてる。

昨日の件がなければ、とても可愛らしい。


「僕だったら、噛みついて、

倒してやる」

犬人種のかわいらしい子供が話している。

「駄目ですよ、ケンタくん。

蛇系は、よほど戦力差がなければ、

体が骨や硬い筋肉で覆われてますから、

傷をつけることができません。

火の魔法や、風の魔法、氷の魔法などで、

攻撃を仕掛けたほうが退治しやすいのです。」

「僕、魔法苦手」

「卒業試験では、全員が基本的な魔術が使えることが条件ですから、

しっかり、勉強して唱えられるようになりましょう。」

ケンタくんは、しょんぼりしながら聞いてるようだ。

人間の女の子が手をあげてる。

「どうしました、カレンさん」

「蛇の最上位種は、石化を使うって聞きました」

「よく勉強してるわね。

バジリスクや伝説級のメドゥーサなんかは、

見ただけで、石化にするって言われてます。」

「石化したら、どうすればいいの?」

猫人族の女の子が、疑問だったらしくきいてる。

「そうね、教会に来れば、石化は解除できるわ。

後は、バジリスクなどの石化をかけるモンスターを

退治すると、まれに、石化解除のアイテムが

落ちることがあるみたいですよ」

シスターは、思いだし思いだし説明してる。

戦ったことはないから、学校でならった際の知識なんだろう。

「先生、石化されたら、いけるわけないじゃん」

猫人族の男の子が、自信満々にそういった。

「そうね、ヤマネくんが石化されたら、

シマイさんが、先生に教えてね」

そういって、猫人族にふたりの方をシスターは見てる。

〈僕は、石化なんてされないもん〉

さっきとは、うってかわって、

声が小さくなった。

「見つめられると石化されるから、

ジグザグにものを隠れるように逃げるのよ、

貫通されることは、ないから、

目でしばらく、見つめられなければ、

石化はしないって、言われてるわ」

「先生、貫通って、なんですか?」

ぽっちゃりめの人間の女の子は、話がよくわかっていなさそうだ。

〈貫通というのは・・・〉


この先は、言葉の説明になりそうだから、僕は、

隣の部屋にのぞきにいった。


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