第37話 学校を観察してみよう
リイナとシャルルさんが、
挨拶を交わして、談笑してる。
どうやら、打ち解けたようだ。
僕は、遠目から、観察してた。
昨日は、教会の近くを観察しなかったが、
立地は、村から離れてることもあり、
かなり広いようだ。
建物は、3つに分かれており、
教会と、子供たちが向かっている学校、
奥の建物は、宿舎だと思う。
教会と宿舎は、2階建てで、
学校は、3階建てだった。
中庭を通り抜けた先に、教会があって、
向かって左に、学校。教会に連なってる形で、
宿舎になってる。
学校の前には、
グラウンドみたいな、広場になっていて、
そこを通過して、学校にいくみたいだね。
それを囲むように、高さ1メートルくらいの塀ができてる。
一通りまわりを観察しおわって、
リイナのところに戻ると、
会話は、まだ、続いているみたいだった。
「そうなのね、アンリのところにいたのね。
あの子も、おしゃべりが好きなのに、
変なスキルもったから、
苦労してるのよ」
どうやら、これまでの経緯を話してる最中で、
アンリさんのことを話すところまで、終わったみたいだな。
〈リイナ、話してる途中で悪いんだけど、
学校で、どんなことをやっているかみたいから、
近づいてくれる〉
〈うん、わかった。ちょっと、お願いしてみるわ〉
器用に、シャルルさんと会話しながら、
返答してくれた。
「シャルルさん、外から、
学校の中の様子を見せてもらっていい?
中までは、入らないから」
「ええ、大丈夫だと思うけど、
教えてるシスターに確認をとってからね」
そういって、二人は、グラウンドを横断して、
教室の方に、横断していった。
グラウンドでは、
魔法の授業中なのか、
小さい子供たちが、
土塊を学んでいた。
僕が初めて撃った
火玉よりも、大きな土の塊を放つ
子供たちばっかりで、少し悲しくなった。




