表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
356/545

第356話 カニを食べてみよう

 僕は、自分を餌にする変わった漁の仕方をする人に、

「大丈夫ですか?なんか咬まれまくってますが」

「気にする必要はない。肉まで届いてないからな。

 元気があって、うまそうな魚たちばっかりだよ、ははは」

 彼は、全身に体に力をいれると、刺さっていた魚と脇腹にかみついていた魚は、床に落ちてぴちぴちと跳ねていた。流石に、頭にかみついていた魚は、落ちなかったため、顎部分を掴み少し力を籠めると口をあけ、簡単に外れた。ちぎらんとしてた蟹鋏の片側を握力で反対側に折り曲げ外すと同時に他のすべての足も降り切り床に放り投げた。絡みついていたタコがそおっとにげようと橋の欄干に移動しはじめ、隙間にたどり着いたが、直ぐにおっさんが捕まえ、片手で持ち上げ空中に放り投げると手とうで真っ二つに切り裂いた。


 おっさんは、二つに分解したカニのはさみの小さいほうを持つと、

「ヒビキ君、蟹食べるかい?

 生はうまいよ」

 他の二人は、食が細いため、お腹がいっぱいだったが、僕やイノさんは、お腹に余裕があったので、大きな鋏も貰って、大きな鋏をイノさんに別れた小さいほうを、僕が食べる事にした。直ぐにイノさんは、僕の顔程もあった鋏を、一口でほおばると、殻ごと、ばりばりと音を立ててたべきった。

「ウマイ」

 僕はその様子をみると、少しだけカニの身をつまんで食べるとと、後はイノさんに挙げることにした。カニの身は弾力があり、ほのかな甘みもあり、とてもうまかった。

 

 おっさんは、バックから、調理台を二つ取り出しながら、

「ねぇ、君、手伝ってくれるかい?

 おっと、紹介がまだだった。

 私は、モンザという格闘家だ。

 隣の大陸で、ハン式格闘術免許皆伝をいただき、修行の旅をしているところだ」

「じゃ、ハンさんのお弟子さんなんですね。

 えっと、僕がヒビキで、そっちの女性がナナさん、隣のドワーフがエドワードで。

 そこの……」

 そして僕がイノさんをどう傷害するか悩んでると、

「イノ ダ」

「@ナノ だよ@」

「ギノ だお」

 各々がぺこりと頭を下げて挨拶をした。それほど驚く様子もなく、すんなりと受け入れたようだった。

「よろしくね、モンザさん」

「よろしくでござる」

 ナナさんとエドワードは、特別モンザさんに興味がなく、一言だけ言うと眠り始めた。


 そういや、昨日の帰りは遅かったんだっけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ