表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
326/545

第326話 イノさんの戦闘を覗いてみよう

 気分よく前を歩いているイノさんたちが立ち止まったので、何があったんだろうと、僕は、遠くを見てみると、前方に大魚の骨が、波打ち際に上がっていた。

「アレハ、マモノ ノ ヨウダ」

 イノさんは、20メートルほど離れたところから、高らかに飛び上がり、僕の胴体よりも太い両腕で頭部分に降り立つと一瞬で砕け散った。


 その刹那、魚の骨を中心に、イノさんを挟み込みように、砂が盛り上がったかと思うと一瞬で、二つの口型の葉が、イノさんを包み込んだ。

 かに見えたが、一瞬で飛び上がっていたようで、こちらにすたっと降り立ち、戻ってきた。


「@しっぱいしたね@」

「ウ~、アッチジャナカッタ」

 しょんぼりしてるイノさんたちを追い越し、僕は、魔法を唱え、カオスハンドで小さくすると、エドワードの発破で、退治した。


 どぉ~ん


「ウゥ、ソノ オト キライ」

「僕は、へいきだお」

 けらけら笑うギノさんの下で、イノさんは、頭を抱えており、爆音で頭が痛いようだ。


「エドワード、それは、しばらく使わないようにしてね」

「判ったでござるな。

 しばらく、封印するでござる」

「うん、それがいいね」

「スマナイ」

 すまなそうに小さく体を縮こませていたが、もともとがでかいため、あんまり悪そうには見えなかった。


「いいでござる。

 イノどのには、何度も助けて貰ってるでござるから」

 またも、ナナさんのこめかみに血管が浮き出て、表情が徐々に怒りがこもってきた。

「何度って何かな、えどわぁーど!!!」

 この後、一度救ってもらった後にも、何度か助けてもらったことを、白状すると、こめかみをぐりぐりと両腕で挟みながら持ち上げられると、辺りには、ドワーフの絶叫が響いた。

「次、隠し事したら、愛想つかすからね!」

「も、もう絶対しないでござるから、

 許してほしいでござる」

「ナナさんも、もう許してあげてね。

 エドワードも小出しにせず、ちゃんと話せばよかったのに……」

 僕は、言葉に違和感を覚えたが気にしないことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ