第324話 3匹?から聞いた話をしてみよう
僕は、次のハムとレタスのサンドイッチを食べながら、昨日聞いた話を二人に話し始めた。
「イノさん達は、
もともと、別々の動物だったんですって」
「へぇ~」
「そうなんで、ござるな」
エドワードまで、話に乗ってきてのは、意外だったが話を進めることにした。
「そのままなら、死んでしまうところを、
人間の冒険者によって、進化?合成?っていうか、
今の形になったみたい」
「流石に、信じられないわね。
そんなことがあるのかなぁ」
ナナさんは、サンドイッチを咥えながら、考えているようだったが、特に答えは浮かばなかったようで、また、食べる事に集中したようだ。
「で、どうして、カミサマ のところに行きたいのでござる?」
「どうやら、大陸の中央に、なんでも願いを叶えてくれる神様がいて、
そこにいって、元通りに体にもどりたいんだって」
「でも、シューリン様じゃ、あるまいし、なんでも、叶えてくれるっていうのは、
ないんじゃないかなぁ」
「そうですよね。
僕も、判らないことに、そんなことはあり得ないって
いえませんでした」
「とはいえ、期待を持たせて、失望させるのも、酷でござるなぁ」
3人で、ご飯を食べずに、うんうんと唸っていたが、結局答えは出なかった。
「で、冒険者の人に助けてもらったことから、
人間を助けてるとのことです」
「そうなんでござるな。
拙者はたすかったでござる」
ドワーフは、人間にはいるんだろうか、少し疑問があるが、気にしたら、負けなのかな。
「私たちと行きたい理由は聞けたの?」
「どうやら、寂しいってだけみたいです。
人数が多いほうが安全もありそうでしたが……」
「寂しいって、ウサギか!
そういえば、ウサギもいたわね」
「多いほうが楽しいでござるよ」
「「そうだね」」
僕たちは、最後のエドワードの言葉だけは、合意できた。
シュシュさんに感謝しながら、残っていた朝ご飯を食べきると、キャンプを片付け、出発した。




