第31話 更衣室にはいってみよう
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〈いい人だったね、シャルルさん〉
〈そうね。シャルルさんのような人に会えて、ついてるわね〉
たしかに、あれだけの人たちのなかで、
シャルルさんに会えるなんて、
すごい運が良かった。
しかも、絶望したタイミングだったし。
ちょっと、見苦しいところを見せたのが残念だったけど。
半時ほど西にあるいていくと、
〈小屋って、あれかな。〉
ちょっと離れた先に、ぽつんと立っている建物が見えた。
〈あれっぽいわね〉
アンリさんの家から村までいくのと同じくらいの距離を歩いたと思う。
途中で、何人か人にあったけど、
小屋に近づくにつれて、あう人数が減っていった。
一時間ほどあるくと、小屋に到着した。
〈もう一時間ほど、人にあってなかったから、
小屋には誰も、いないかもね。〉
小屋は、アンリさんの家よりも
しっかり、作られていて、
しかも、一回り以上、大きかった。
流石に、寝室はなかったけど、
別に休憩室があり、それだけで、アンリさんの居間よりも広かった。
〈男性用とか、女性用とかないんだけど?〉
〈どうせ、あなたは、今、女性なんだから、気にする必要ないんじゃない〉
そっか。ってことは、
女性用に入り放題か、やった。
〈また、ダダもれてますよ、ヒビキくん〉
むぅ、ちょっと、意識が他に集中しすぎた。
ガラガラガラ。
どうやら、まだ、お風呂に入っている人がいたんだな。
騒いで、悪いことをしたかもしれない。
湯煙でよく見えないけど、
手前に二人の頭部、奥に一人でっかい人が
いるのかな。
影とうっすらの輪郭から、
そう、察した。
ちがった。
ちがったよ。
大きなスイカを二つ持った、大柄な美女だった。
色白で東洋風の顔立ちに、
両耳の後ろに角がはえてる。
全裸だが、大事なところはタオルで、隠してる、残念。
気にすべきところはあるのだろうけど、
スイカしか、目に入らない
スイカいいよね、スイカ。
夏は、スイカだよね。




