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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
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第308話 宿に移動しよう

 ナナさんが後ろからやってきて、僕の隣に座った。

「なに、ヒビキ君、店中に叫んでるの?」

「そうでござるぞ」

 後ろを振り向くと同じようにエドワードがニヤニヤしながら、ナナさんとは違う隣の席にに戻ってきた。


「な、なんでもないです!

 全然、大したことないんです」

「それにしては……」


 僕は、慌てて話題を違うことに変えることにした。

「そ、そういえば、アンデットの大群と明日、戦う必要があるみたいです。

 何か、対策とかありますか?」

「なんのアンデッドとによるかね」

「そうでござるな」

 気が付くと、隣にいたござるが移動しており、ナナさんの隣で、酒を飲んでいた。

「例えば、リビングデッドなんかは、火炎が有効だけど、

 今日あった、骸骨系は、炎とかは、あんまり効かないわね」

「どちらも、拙者にかかれば、一撃でござる」

「確かに、骸骨系は、打撃や爆破は有効ね」


 どうやら、笑い終わったようで、シュシュさんも会話に参加し始めた

「一番の有効は、聖属性でしょうね。

 ですが、残念ながら、この村で、使える人がいなかったんですよ。

 ヒビキさんのパーティにもいなさそうですね。」

「そうなんだ。

 アドアがこっちに居れば、活躍できたのに。

 残念だな」

「リィちゃんでも、大巨大魔法で一撃だったかもしれないわね」

「そうですね。

 属性関係なく、何とかする魔法があったかもしれませんね」

「そんな人がいるんですね」

「そうそう、そういえば、私、聖属性の武器を、エルフの廃墟でゲットしたわ」

「流石です、ナナさん。

 で、呪われてないんですか?」

「それは、未知数ね、

 リィちゃんじゃないんだから、何も考えずに装備できないわ」

「そうですよね、

 それは、最終手段にして、明日は、臨機応変に戦うことにしましょう」

「異議なしでござる!」

 三人の話がまとまると、今日は疲れていることもあり、他のメンバーに挨拶をでて、店を出ることにした。

 残していった十数人は、宴ははじまったばかりだと、夜通し過ごしそうな勢いだった。

 シュシュさんの案内に従って、店を出て海側に向かって歩くと宿っぽい建物が見えてきた。


「みんな、元気そうね」

「昨日までは、そんなことはなかったでしたよ。

 これまで、何度も隣の町に移動しようとして、失敗し諦めていたところに、

 ヒビキさん達が見事に成し遂げてくれたことで、希望が見えたんです。

 だから、みんなあんなに喜んでるんです!

「そうなんだね。

 喜んでもらえてありがたいですね」

「えぇ、

 明日になれば、村人全員に物資が行き渡り、村民全員が3人に感謝すると思います」

 シュシュさんが、真面目な顔で僕らをみていると、海に面した3階建ての立派な建物の入り口まで到着できた。


「これが、本日の宿です。

 この村で、評判の宿ですよ、

 さぁ、入りましょう」

 そういうと、さっさと建物に入り、店の人に話かけた。

「おじさん、連れてきたよ」

「シュシュちゃん、お疲れ。

 ほんとにうちでよかったのかい、もっといいところもあるのに」

「いいのよ、この宿から見える景色が、私が一番好きなのよ、

 ですから、ヒビキさん達も、明日の朝、見てくださいね。

 じゃ、おじさん、あとはまかせたわ」

「あいよ」

 シュシュさんは、深々お辞儀をすると、全てを宿の人に任せてさっさと帰って行った。

「じゃ、三人が泊まるところを紹介しますね」

 ロビーで、宿の設備を紹介され、軽く紹介が終わるとロビーを通り越して、外にでた。

 辺りは真っ暗だったが、別邸の玄関には明かりがついてあり、2階建ての別館であることだけがぎりぎり見えた。

 それほど距離がなかったため、直ぐに別邸のドアを開けた。

 玄関を通り過ぎ、居間に着くと、正面の大きな窓から、真っ暗な海がみえ、満点の星空が綺麗に見えていた。


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