表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
304/545

第304話 会の開始の挨拶をしてみよう

 僕は、3度目となる同じシルエットの美少女に声をかけた。

「すみません、ヒビキといいますが、

 こちらのギルド職員でしょうか?」

 絶対関係者であることは明確だが、しれっと自己紹介を含めておけば、食いついてくると断言をもって接したのだが、予想ははずれあっさりとした対応だった。

「ヒビキ様、お待ちしておりました。

 ギルド長がお待ちしております」

 彼女に、連れられて、ギルドに近づいて行くと、後ろからナナさんが耳打ちしてきた。

「彼女、モモさんに似てるわよね」

「そうですね。

 以前も、別のギルドで、みかんちゃんとムラサキさんと似ている方に会ってるんで、 遠戚だとおもうんですけど……」

 僕は、ぎりぎり聞こえるぐらいの大きさで、会話をしたが、相手は振り向いてこなかった。


 おかしい、ぜったい聞こえているはず……


 何かの疑惑を感じながら、入り口のドアを開けると、広がった先には20畳ほどの大広間がみえた。

 大広間には、30人以上の人たちがおり、大きな拍手で迎えられた。よく部屋の中を観察すると、二組の服装に分かれており、一つは、いつも通りギルドの服装であったことから、もう一つはこの村をまとめているグループだと思えた。


 その正面には、二人の偉そうな人がおり、片方がギルドの服装をきている人と、もう一人が、おじいさんであり、ここをまとめているひとでなんだろう。


 おじいさんが一礼すると、大音量で聞こえていた拍手がいったんやみ、話を始めてくれた。

「ヒビキ殿、はるばるありがとうございます」

 一歩前にでて、両手を出してくると、僕は、握り返し、肩にかけてあったギルドから預かったバックを渡した。

「どうぞ」

「ありがとうございます。

 さぁ、ジョシュア、よろしく」

「はい、村長」

 村長の横にいたお姉さんが、バックを受け取ると数人の人間と一緒に消えていった。

 おじいさんの代わりに柔和なギルド長が話かけてきた。

「ギルド長のサヤシといいます。

 この後、ささやかながら会の準備をしております。

 ご参加をお願いします。

 こちらに」

 二人の偉い人の後ろを歩くと、直ぐ近くの酒場に入って行った。


 既に料理はできており、人数分の食事がテーブルにできていた。贅沢な料理は一つもなかったが、手の込んだ料理が、幾つも盆に乗っていた。料理の脇には、いくつものお酒が多くおいてあり、食事よりもお酒が多く準備されていた。


 僕たちが座ると、それに合わせて、二人の長が座った。それにあわせて、全員が徐々に座っていき、皆が座り終わると、ギルド長のサヤシだけが立ち、挨拶を始めた。

「今日は、ありがとうございました。

 これで、向こう側にも、いける可能性、

 生きる希望も湧いてきました。

 全て、ヒビキ様たちのおかげです。

 ささやかではございますが、お召し上がりください」

 ギルド長が、深々とお礼をすると、彼の眼差しが僕を見つめていた。


 意図をさっした僕は、彼の代わりに交代で立つと、返答の挨拶をすることにした。

「皆さま、会を開いていただきありがとうございます。

 ここまで来るまでに、3人で幾度も窮地に立ちながらも、

 どうにかたどり着くことができました。

 

 道中は、様々な敵がおり、見つけたものは全て排除できましたが、

 未だ見ぬ強敵が潜んでいるかもしれません。


 それでも、以前に比べれば、安全性は増したと思います。


 今日は、たくさんの食料が届けれたことを皆さんで、喜び分かち合いましょう

 では。

「「「かんぱーい」」」

 たくさんの人が、僕の一声で、同一の行動をとり、一発本番だったがどうにか、うまくいって心から喜んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ