表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
3/545

第3話 素性を聴いてみよう

また、やってしまった。

心の声がもれもれだ。

とりあえず、怒ってはいないようだ。


〈リイナは、エルフなの?どちらかというと人に近いような気がするけど〉

僕は、しろっぽい彼女の方を見ながら、

疑問をかけてみた。


〈父親が人間の冒険者だったから、父親に似たんだと思うわ。

生まれる前に亡くなってるから、全く知らないんだけどね。〉

細かい表情はよく読み取れないが、

少し寂しげなのかな。


〈そうなんだね。

お母さんは?〉

どこまで、言葉を足して会話をしたほうがよいのか

悩むので、言葉を少なくして、聞いてみた。


〈ママは、妹とともに、グローレットの町にいってるわ〉

い、いもうと!?

どこまで突っ込んで聞いた方がよいのだろうか、

話が終わらない気がしてきた。

身の上は、また、今度聞くとして、

また、現状の状況を把握してみようかな。


〈と、ところで、

ここまでは、一人できたの?

ほかのひとは?〉

こんな森の中を一人は考えにくいから、

誰かと一緒だったのかな。


〈冒険者二人と一緒にきたんだけど・・・

いないわね。〉

きょろきょろと回りを確認している。

〈わたしが杖をとった時に、扉が開いた音がしたから、

わたしをおいて先にいったのかな。

その後、すぐに気を失ったから、みてないの。〉

少し口調が弱くなっていることから、

寂しげに呟いた。


確かに、少し先にある紋章が彫られた扉が開いている。

一人(?)だと不安だし、さっさと合流した方がよさそうだ。


〈じゃ、二人を追いかけに、

扉の奥にはいってみるよ〉

僕は、元気のないリイナの意識を変えさせるために、

行動をおこしてみることにした。

〈もう少し、あなたのことを知りたいけど、

早めに、合流したほうがよさそうね〉

彼女も、切り替えたのか、

少し口調に元気がでてきたように思えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ