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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第三部 巨獣討伐
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第298話 エドワードの技を見てみよう

 エドワードとナナさんが、50メートルまで近づくと、魔法を解き放った。

魔王呪縛掌カオスハンド!!!」

 巻貝の足元から、魔法陣が、紫色の光沢で光始めた。

 僕は、右手の掌を開き、下から上にゆっくりとあげると、魔法陣からも、紫色の巨大な腕があらわれ、連動した。


 腕は、掌に巨大な巻貝をのせると、掴み持ち上げた。

 僕は、ゆっくりと、下に腕を引いていくと、同じように、巻貝は空中から下に降ろされ、地面と挟まった。巻貝から、白い幽体引き出され、紫の手と共に地中にもぐり、魔法陣とともに幽体は霧散した。

 巻貝は、巨大エネルギーを吸われ、人ほどのサイズまで、小さくなっていた。


「初めてみたけど、リィちゃんに負けじと

 すごいわね、ヒビキ君!」

「流石でござる!

 ナナさん、見てるでござる

 今度こそ、拙者が活躍するでござる!」


 二人が同じ速度で向かっていき、20メートルくらいまで近づくと、バックからごそごそと準備を始めたエドワードを追い越し、ナナさんが何かしらの技を出そうと数歩前で、構えだした。


「超必殺!!八岐大蛇殺!!!」

 エドワードは、バックから発破を指一本づつに取り出すと、まとまった火薬の導火線に火をつけ、巻貝に投げつけた。


 どっか~ん!!!! どっか~ん!!!! どっか~ん!!!! どっか~ん!!!! どっか~ん!!!!


 巻貝のあたりにばらまかれた発破は、貝を全て爆散させ跡形もなく消し飛ばした。運悪く一本だけ、手前に投げ損ねており、エドワードよりも、前にいたナナは、爆風に巻き込まれ、こちら側まで、ごろごろと転がってきた。


 爆散した巻貝があったところには、光の粒子に変わり、空中に霧散した。


「成敗!」

 かっこよくエドワードが恰好を付けていると、火薬で真っ黒になったナナさんが、後ろ頭を、槍の柄部分で頭を叩いた。


 ゴン!


「成敗じゃないわ!

 まったく、巻き込まれたら、私も死んじゃうじゃない!」

「痛いでござる」

 僕は、頭を抱えて、うずくまってる彼に近づくと、

「お疲れ。

 エドワード、凄かったね。

 でも、あれだと、ナナさんも巻き込むんだから、

 事前に話しとかないと危ないよ」

「わかったで、ござる」

「ナナさんも、許してあげてね」

「まぁ、いいわ。

 今回だけよ。

 次は、気を付けるのよ」

 煤だらけの顔をエドワードのマントで拭くことで、許すことにしたようだ。


「とりあえず、討伐を喜ぼう」

「だね」

 僕たちは、巻貝いたとこに向かうと、奴が倒したであろう無数の宝玉やアイテムが、無残な形になっており、木っ端みじんになっているのを確認すると、二人で、エドワードを何度も膝まづかせた。

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