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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第二部 別れと出会いは突然に
260/545

第260話 ダンジョンボスを討伐してみよう

 ドアを開けると、5体のオーガがいた。一体は、僕の倍以上の体格があり、立派なマントをつけていた。

 残りの四体も銀色の甲冑をつけており、これまでとは、一線を画すことは、判った。


 今回は、知識があるのか、何も考えずに突っ込んでくることは、なかった。


「姫様は、まんなかを、あとは、いったいづつ対峙して、離していきましょう」

「わかった、なの」

 姫様を中心に、みんなが了解の返事をすると、各地散らばっていった。


 だが、そんな心配は、不要だった。

 姫様は、走っていくと、片方の大剣を一番大きなオーガに投げると、貫通し、すぐに光の粒子に変わっていった。

 残ったオーガに近づくと横に一薙ぎすると、続いて、二体のオーガが鎧ごと、真っ二つになり、光の粒子に変わった。

 距離を取ろうとした、オーガに近づくと、頭から一撃を与えられれ、後ろ向きに逃げようとしたオーガには、

もう一方の大剣を投げると、同時に光の粒子に変わっていった。


「楽勝、なの!」

 苦笑いの僕をしり目に、彼女は、こちらに振り向くと、Vサインを向け、全力の笑顔を見せた。

「お見事です、姫様」

 僕たちは各々に、賛辞をおくると、胸をはって喜んでいた。


 一段落し、姫様は、壁に刺さっていた大剣をバックにしまっていき、撤退の準備を開始した。

 立派なマントや、鎧などや魔玉などをエドワードが拾っていきながら、奥にある扉に向かった。

 扉を開けると、金銀財宝などはなく、魔法陣が一つあるだけだった。


「さて、帰りましょう」

「はい、なの」

 

 全員が掴んだことを確認すると、僕は、魔法を唱えた。

帰還リターン


 僕らは、光り輝くと同時に、視界がゆがんでいき、

ゆがみが終わったときには、朝に行列だった魔法陣に戻った。


 まだ、外は、昼を少し過ぎたくらいだったため、太陽は真上にあり、

日差しが眩しかった。


「この後は、どうするんでしょう?」

「今から王都に戻るのじゃ

 魔王様も、首を長くしてまっておられるじゃろうしのぉ」

「そうでござるな」

「ヒビキも、一緒にくる、なの

 紹介してあげるなの」

「わかりました。

 僕も、仲間の冒険者に会いに王都に行くところでしたから、

 ちょうどよかったです。

 アドアと、アンナは、どうするの?」

「ヒビキさんと一緒でいいですよ。

 リイナお姉ちゃんにも、会ってみたいし」

「そうだよ、アドアも来ればいいんだよ」

「では、姫様、みんなで、王都まで付き合います」

「それで、いい、なの」

 僕は、シスターの服をアドアに返すと、片方の腕のない服に

着替えた。

 

 結局、一度も戦闘に参加できなかったな。


 姫様を先頭に、街をでると、王都に向かう道に歩き始めた。

「この先を曲がれば、王都が見えてきますよ」

 ペテさんが、説明してくれた。


 曲がった先には、確かに王都があったが、王城から煙が上がっていた。

何かが起きていることは、彼らの表情からみても、一目瞭然だった。


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