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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第二部 別れと出会いは突然に
252/545

第252話 特訓の成果をだしてみよう

 僕は、途中で杖を拾うと、距離をとり目を瞑った。


 心を落ち着かせ、腕のイメージと呪いのイメージを融合させていった。

 少しづつ、少しづつ形が明確になると、魔法陣を巨大なスライムの下に出現させた。


 僕は、師匠と異なり正式な魔法名を発言し、魔法を放った。

「掴め!

 魔王呪縛掌カオスハンド!!!」

 魔法陣が、紫色の光沢で光始めた。

 僕は、右手の掌を開き、下から上にゆっくりとあげると、

魔法陣からも、紫色の巨大な腕があらわれ、連動した。


 腕は、掌にスライムをのせると、掴んだ。

 僕は、ゆっくりと、下におろしていった。

 同じように、スライムは下に降ろされると、地面と挟まれ、白い幽体が

紫の手と共に地中にもぐり、魔法陣とともに霧散した。


 幽体がむしり取られたスライムは、30cmくらいまで、小さくなり、

左手で、魔玉を掴むと、後ろをむきながら、ぶんどった。


 魔玉がなくなったスライムは、僕の後ろで光の粒子にかわり、消えていった。


「ヒビキ、やったなの!

 かっこよかった、なの!!」

 姫様が、ぴょんぴょん飛びながら、こっちにやってきた。

「姫様の応援のおかけですよ」

 僕は、抱き上げると、一周まわして、床に戻した。


「ヒビキさん、あれは、バート様の魔法ですね。

 どうして、ヒビキさんが?」

 ペテさんだ。

 どうやら、オオストラトさんから、マナポーションをかけてもらって、

回復したようだ。

「師匠に教えてもらいました」

「まさか、魔王様と知り合いじゃとは、知らんかった」

 僕らは、横たわっているエルフに向かって歩いていた。


 彼女は、大浴槽で見たエルフさんだった。

「みなさんは、知ってました?

 彼女のこと」

 各々が首をふっていることから、知らなかったようだ。


 僕は、これまでの関係性を考えみた。


 隠していたというよりも、

言わなかったが近いんじゃないかな。


「一旦、町に戻りましょう。

 僕に付いて来て下さい。

 あと、オオストラトさん、申し訳ないのですが、

僕の剣を拾ってきてください」

「任せるのじゃ」


 僕は、下で横たわってるエルフをお姫様抱っこして、

持ち上げた。

 思っていたよりも華奢で軽く、真上からのぞき込むと、

お人形さんのように美しかった。


 僕は、離れて待機しているエドワードさんのところに行った。

「エドワードさん、シスターをお願いします。

 今から、町に戻りますので、付いてきてください」

「判ったでござる」

 彼は、床を摺らないように、彼女の両脇を掴み、頭の上に持ち上げた。


 僕は、奥の扉をあけ、みんなをつれて、魔法陣の上にたった。

「みなさん、僕につかまってください」

 彼らは返事をすると、各々が思うような掴まり方をした。


 全員が掴んだことを確認すると、僕は、魔法を唱えた。

帰還リターン


 僕らは、光り輝くと同時に、視界がゆがんでいき、

ゆがみが終わったときには、朝に行列だった魔法陣に戻った。


 あたりは、真っ暗で、夕闇が辺りを包んでいた。


「ヒビキ、すごい、なの」

 姫様を中心に感動の声を貰ったが、それ以上に、

周りの冒険者の羨望のまなざしが気になった。


 エルフは、下着姿で、ほぼ露出しており、

みごとな肉まんが歩く度に揺れて、僕の心や周りの冒険者の心を掴んで離さなかった。

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