第25話 お姉さんの手伝いをしてみよう
お姉さんと一緒に、羊がいた小屋にやってきた。
お姉さんから、藁がある場所や、捨てる場所をおしえてもらい、
掃除は、水の魔法で、流し、風の魔法で、
乾かすみたいだ。
お姉さんは、軽々やってたが、
僕は、お姉さんほど、うまくやれなかった。
お姉さんは、軽々やってた水はお風呂のくらいの量だったが、
僕が出せたのはタライくらいだったし、
お姉さんは、全体に風が吹いてたが、
僕の風は、人ひとり分の幅くらいしか出せなかった。
〈ヒビキはだめね、うふふ〉
リイナには、笑われた。
まぁ、できないものは、しかたない。
結局、お姉さんが8割がた仕事をやってくれた。
僕は、一生懸命やったけど、
2割も手伝えなかった。
それでも、お姉さんは、楽しそうだった。
最後の藁を入れるところだけは、
流石に一人で、やらせてもらった。
そのころ、お姉さんは、
羊を放牧して、後の面倒は、カミュに任せていた。
しばらく一人で黙々と作業をこなしたことで、
お願いされた作業も終わりを迎えた。
入れ替えも終わったので、お姉さんを探さなきゃ。
〈リイナ、お姉さん、見える?〉
リイナは、上空から観察してみたが、
〈いないわね、カミュや羊はいるけど、見えないところをみると、
家にいるかもしれないわね〉
〈わかった。家に向かってみるよ〉
そういって、僕は、羊小屋からでて、家に向かった。
〈ただいま〉
僕は、ドアをあけて、お姉さんを探した。
〈おかえり〉
居間にお姉さんは、いなかったが、
台所から、お姉さんの声が聞こえた。
昼ごはんにしては、まだ早いけど、
お姉さんは、何をしているんだろう。




