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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第二部 別れと出会いは突然に
244/545

第244話 姫様のスキルを聞いてみよう

 ダンジョンに入ると、オオストラトさんは、てきぱきと指示をだしてくれた。

 

「先頭は姫様、その左右後ろに、わしと、エドワード、真ん中にペテ。

 シスターさんが続き、右わきに、騎士様、左をヒビキ殿で、頼むぞ」

 言われたとおりに、順番にって思ったら、ほとんど歩いているのと一緒だった。


「姫様、よろしくっですじゃ」

「まかせて、なの」

 オオストラトさんは、お願いしたと思ったら、爆弾に導火したように、距離をとった。

 ツインテールは、後ろに抱えていた二本の大剣を、床に着かないようにゆっくり、振り回し始めた。


 ぶぅぅんん、ぶぅぅんん、ぶぅぅんん、

 ふぅ、ごおおうぉぉ


 段々と回すスピードが早くなっていくと、剣はだんだん見えなくなっていき、

風切り音のみ、聞こえるようになった。


「あ、あれは、なんですか?」

 僕は、近くに避難していた卑怯者に声をかけた。

「あれで、近づいた敵、味方が細切れになるでござる」

「いや、ありえないでしょ。あんな動き、

 なにがなにやらだよ。そもそも、あの大剣軽いの?」

 オオストラトさんが、近づいてきた。

「わしらでも、持つのは必死になるぞ」

 そういって、彼は自分のバックから、同じ材質のダガーを取り出すと、僕の方に持ち手のほうをむけてくれていた。彼の右手には、力こぶがみえ、かなりの力をいれているのが分かった。

 僕は、両手で、持ち手を掴むと、一瞬の持ち上がりもないまま、床に吸い込こまれるように、落下した。


 ガコン!!


 その後、持ち手を踏ん張って、持ち上げようとしたが、くっついてるかのように、

動かなかった。


「うぎぎぎぎ」

 必死に声をだして、力を籠めると、ほんの少しだけ、浮いたきがした。そんな横で、オオストラトさんは、刀身のほうをもち、力を籠めるとゆっくりと持ち上がっていった。


僕は、汗だくになって、また問いかけ始めた。

「なんで、姫様は、あんなに軽々と、ふりまわせるんです?」

彼は、大事そうにダガーをしまうと、

「昨日の風呂場でも、わかったじゃろうが、

 姫様は、旦那様から授かった、怪力のユニークスキルもちなのじゃ」

「た、たしかに、風呂場でも、軽く触られただけで、ひどい目にあいましたが、

 それでも、あんなふうに振り回せるんでしょうか?」

「ヒビキ殿はなかなかいい感をしてるでござるな。

 姫様は、モノを軽くしたり、重くしたりできる、重量操作のユニークスキル

 持ちなのでござる」

「エドワード君、それは、国の秘密事項だよ。

 軽々しく話しては、いけないのだよ」

「申し訳ないでござる」

 僕らが問答を繰り返している間も、姫様は、道なりに進んいき、離れていった。

僕たちは、あわてて、3人に追いつくため、走り出した。


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