第227話 攻撃魔法以外も使えるようになろう
そういえば、他に、魔法で全領域地図記載、探知を使ってたっけ。
地図記載を使おうにも、書くものがないや。
探知で本を探してみようかな。
僕は、ギルドの通りの道にある乱立している店を対象に本があるかイメージした。
「探知」
数十冊の本の位置が、頭の中に現れた。
複数の本が置いてある箇所が幾つもあり、
店だけでなく、見えた範囲の普通の家も対象になったようだ。
なかなか難しいな。
とりあえず、一番多かった店にいくと、そこは本屋だった。
店員さんに、何もかかれていない本があるか聞くと、当店にはないってことで、
残念ながら、店に売ってなかった。
だが、店員さんから、向かいの魔法アイテム屋であるだろうと教えてもらえた。
向かいの魔法ショップの陳列棚には、本が幾つか丁寧に置かれており、その中には。魔法が記述された本のほかにも、お目当ての何も書かれていない本があった。
何も書かれていない本は、銀貨一枚と安かったが、
魔法が記述されている本は、最安値でも、大銀貨一枚は必要だった。
魔法の追加は諦めて、無地の本を2冊買おうと店員のおばあさんに話しかけると
「おにいさん、魔法使いかい?
あんまりみえないねぇ」
「まだ、なりたてなんです」
「そうかい。土魔法の書かれた古い本なら、半額で提供するけど、
どうだい?」
「じゃ、いただきます」
「まいど」
僕は、大銀貨一枚を払うと、銀貨が3枚渡された。
本を三冊渡され、新品のきれいな2冊と古ぼけたよれよれの一冊を受け取った。
「これは、サービスじゃよ。
魔法のペンで、どんなに書いてもインク切れを起こさないんじゃ」
「ありがとうございます」
さらに、ペンも追加でもらうことができた。
僕は、ほくほく顔で店をでるとさっそく一冊の本を手に取った。
古ぼけたよれよれの一は、40ページくらいの小さな本で、
冊めくり中をみてみると、いくつかの魔法が紹介されていた。
どれも、土に関する本のようだ。
明日にでも、試してみようかな。
僕は、新品一冊を手にもち、他をかばんにしまった。
店の前で、本の最初のページを開き、町全体をイメージしながら、魔法を唱えた。
「地図記載」
紙に上から順に、黒く町の形が記載されていった。
残念ながら建物がなんであるかは、わからなかったが、
町の全体像がわかり、通りがどんな風につながっているか理解できるようになった。
これがあれば、どこに何があるかはだいたい分かるね。
とりあえず、さっき言った場所を、ギルドと記載し、待ち合わせの公園に向かって歩き出した。
途中で、ホテルを見つけ、一泊をお願いし、地図にも記載した。
前払いでお金を払って、出かける旨を伝え、公園に向かって歩き続けた。
半時もせず、公園に辿り着くと、近くに腰を掛けた。
バックから、全財産をとりだすと、大銀貨4枚と銀貨6枚だった。
あれ、あっという間になくなっている。
なぜだろう。不思議だ




