第22話 お姉さんと会話してみよう
二人は、和やかに談笑してる。
なんか、覗き見をしているみたいだ。
話に参加したいけど、
リイナにしか、聞こえないとか、
寂しい感じだ。
「どうして、お姉さんは、一人で、住んでるんですか?」
どうやら、お姉さんには、核心をついてるようで、
さっきまでのにこやかな談笑から、
少し悲しげな表情になった。
そして、これまでの半生をお姉さんは語り始めた。
聞いているリイナも、少し涙目だ。
どうやら、生まれ持ったスキルが関係しているみたいだ。
お姉さんが授かったスキルは、<<嫌悪>>で、
人から、嫌われるスキルみたいだ。
稀に、効かないかない人がいたり、
何度も接することで、対向のスキルがうめれることで、除外されたり
同一のスキルを持ってると
打ち消しあえるみたいだ。
だけど、そんなことは滅多にないし、いないらしい。
子供の時は、村に住んでて、
学校に通ってた時は、
苦労してたみたいだ。
両親がなくなって、
村の生活が辛くて、
村からはなれた所にくらしていた、叔母の放牧の手伝いをすることにしたみたいだ。
きっと叔母さんも、同じスキルもちで、
家系での遺伝なのかもしれないってことだった。
その叔母さんもなくなって、
今は、一人で生活してるみたいだ。
「だから、久しぶりに、リイナちゃんみたいに、
嫌われずに話せて、おねえさん、嬉しいの」
「命に恩人を嫌いになんてなりません。
命の恩人じゃなくたって、嫌いになんかに・・」
〈うん、ありがとう。。
村にも一人親友がいるから、大丈夫。」
お姉さんは、うっすら涙を浮かべたとおもったら、
今度は、笑顔で話してた。
「リイナちゃんに、お願いがあるの」
さっきと打って変わって、
らんらんとした目に代わってる。
「なんですか?」
泣いているリイナは、
表情が変わったことに気が付いていないみたいだ。
「一緒にお風呂に入りたいの。
背中のながしっことか。
うふふ」
すでに目が、変な方をみてる。
「へ?」
リイナは、理解できていないようだ。
急激な、内容の変わりようで、思考回路が停止だな。
2つ分かることがある。
断れる展開ではないことと、
僕の夜は、始まったばかりだ!




