第212話 一人で買い出しに行ってみよう
僕は、モモさんと別れると、町を一周見回した。
山の方に向けて、商店があるのだろうか、人が賑わっているようだ。
太陽は、まだ、真上に来ていないのを確認すると、
あと1~2時間くらいは、買い物に行けるだろう。
山間に向かって、バザーが見える。近寄って商品を観察すると、生鮮食品やら、加工食品など、種類は多様であった。だが、バザー数でいうと、今までの町よりも一番少なく、規模が小さく感じる。
昼時であるからか、生鮮食品は女性が多く、加工食品、お惣菜には、男性が多くいるようだ。
何を買おうかな。
数日の食料は必要かな。
僕は、改めて、何を買おうか悩み始めている。
辺りを見回し、果物を複数と、主食となるパンも同様に複数を買うと、総菜などがある加工エリアに向かった。
数は、少ないながらも、どこの店にも、人が並んでいた。
そういえば、買ったものを入れてもらうものをもってなかった。
以前に、半分だけの熱々肉まんをいれて、取り出すときにやけどしますよって
ミカンちゃんにいわれたのを思い出す。
ここは、お勧めをモモさんに手伝ってもらうことにしよう。
そういえば、ギルド職員だった エルさんにも、手伝ってもらったっけ。
困ったら、手伝ったもらえば、いいんだよね。
主菜は後にすることに決め、キャンプ道具を探しに雑貨屋がないか、あたりを散策し始めた。
水上都市では、雑貨屋で買えたから、ここでも、同じように買えるんじゃないかと
思ったわけだ。
そういえば、リイナは、バザーで安く発見したっていってたなぁ。
過去の話を思い出し、フリーマーケットを見てまわったが、
お目当てのものは、存在しなかった。
探そうとと思ったものは、見当たらないもんだよね。
思ってた以上にフリーマーケットの商品に時間がかかったのか、
まもなく太陽が頭の上に差し掛かろうとしていた。
少し早いけど、向かうか。
僕は、ギルドに向けて歩き出した。
そういや、全然買えてないな。
僕は、何も考えないようにしながら、
ゆっくりと町並を目に焼き付けながら、歩いた。




