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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第二部 別れと出会いは突然に
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第207話 村のギルドを探そう

 ジュウベエさんと共にテントを片付けるのを手伝い、

馬車が東の町へいくのを見送った。


 馬車の影が見えなくなるころ、僕も西にある村に向けて歩きだした。


 目の前には、左側に砂浜、右側に森林がみえ、しばらく、同じ風景が続いた。

 砂浜の先には、海が広がり、陸地は一つも見えなかった。


 空は快晴だし、ほほに当たる潮風は、すがすがしく、

歩くには、もってこいだった。


 一時間ほど進むと、海岸の先の曲がり角に到着した。

 道なりに曲がると、奥地は、湾となっており、奥には村がみえた。


 ここが、ジュウベエさんが、言っていた。ナルコルの村か。

 さすがに来た時の町と比べると小さいな。

 シャルルさんがいた町か、もしくは、マーメイド親子がいたときよりも、

少し大きいぐらいかな。


 今は、まだ、遠いため、一センチくらいにしか見えないが、

それでも、家の輪郭から察するに、1000人以上は住む規模のようだ。


 目的地が見えると、リイナと連絡がとりたいと思う

逸る気持ちを抑えきれない僕は、速足で、向かってしまう。


 二日、三日、大した運動をしていないせいか、直に息がきれ、

思った以上に、足が前へ進まない。

 気持ちとは、裏腹に、なかなか村が近づいていかない。


 しかし、遠いなぁ、先ずは、ギルドかぁ。

 どこにギルドがあるんだろう。


 依然の水上都市を思い出す。あの時は、入り口近くにあったことを振り返ると、

遠目から、看板があるか探し始める。が、残念ながら、遠目からでは、

発見することはできなかった。


 奥まったところにあるのだろうか。

 見つからないと、気が焦り、更に、速足で向かってしまう。


 村人とすれ違う回数が増え、だんだん、と民家が増えていき、

町に入っていったことが、分かった。


 民家を抜け、町の中央に向かうと、大きな建物があり、

冒険者でにぎわっていた。


 近くの冒険者グループに

「ここは、ギルドですか?」

と尋ねると、

「そうだよ。にいちゃん、ひとりかい。」

「ははは、そんなことあるかい。

 なんか、クエストの依頼でも、来たんだろう」

 僕をみることなく、仲間内で、盛り上がり始めた。


 僕は、お礼いったが聞く耳を持っていなかった。

 

 鎧もつけてないし、杖も剣も歩くのに邪魔だから、携帯してない、

村人に思われてもしかたないよね。


 僕は、彼らを素通りし、建物内に入っていった。


 建物の中は、ホールになっており、水上都市と似たような作りだった。


 そして、似たような体形の女の子を発見した。

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