第2話 自己紹介をしてみよう
1/26 加筆。最後の数行がきえてました。
すみません
「それより、まずは、挨拶をしてからだよね。
〈は、はじめまして〉
〈さっきまで、普通に会話してたじゃない。
なにを、いまさら。〉
そういって、彼女は、笑っているようだった。
〈なんか、自己紹介は、きん、緊張するっていうか〉
〈別に緊張なんてしないわよ〉
彼女のほうは、あきれた感じで見てるような気がする。
たしかに、さっきまで、軽口できてたのは、
何だったのかな。
〈まぁ、いいわ、
わたしの名前は、リイナよ。リイナ・ガモー
リイナでいいわ。〉
〈リイナっていうんだよ、
リイナよろしく。
ぼくの名前は、カミキ ヒビキ。
君の言い方だと、
ヒビキ・カミキ かな。
ぼくも、ヒビキでいいよ〉
僕と同じぐらいだけど、
実際は、向こうのほうが年下かもね。
ここはどこだろう。
状況は、抑えといたほうがよいよね。
どう聞くのがいいんだろう。
〈ここはどこなの?〉
とりあえず、言葉少なめにきいてみた。
〈ここは、クテリトの村から南に2日たった場所よ。
昔、エルフが住んでたっていういわれがある場所らしいわ。
この建物が、一番大きかった建物だったわ。
これ以外の建物は、木や蔓に埋もれてたわ。誰とも会わなかったわね。〉
確かに、正面の建物は、まだ、原型を留めている。
ここは広場?中庭っぽかったみたいだけど、
周りの壁は、少し崩壊してるように、自然にとりこまれている。
建物のほうは、蔓がかかってたり、大木がはえてたりしてるから、
完全に崩壊するのもあとすこしかも。
それにしても、エルフかぁ。
エルフってことは、美人がいっぱいいるんだろうなぁ。
会ってみたい気もする。
〈エルフに会ってみたいの?
私のママは、エルフでとても美人よ〉
どうやら、心の声がまたもれてしまったようだ。