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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第二部 別れと出会いは突然に
191/545

第191話 新大陸に向けて出発しよう


「ちょっと

 きみたち

 その腕輪

 どうした?」

 一人のマーマンは、たどたどしく質問してきた。

 僕らは、マーメイドだったマイミさんとマホさんの話をすると、

 彼は、嬉しそうにこちらの話を聞いた。

「嫁と娘から

 話はきいてる

 向こうに

 行きたいんだろう

 協力

 ついてこい」

 どうやら、彼は、マイミさんとマホちゃんの旦那さんのようだ。

 奥で、マーマンたちと会話をすると、みんながこちらを振り向いた。

 先後ほどとは、打って変わったように、友好的に接してくれている。

「おまえら

 仲間をすくった

 だから、仲間

 名間のために、助ける」


 僕とリイナは、顔を合わせると、

「よかったね、リイナ」

「そうね、これで、船長に言えば、出発できるわ」

 僕らは、マーマンを引き連れて、先ほどの船にむかった。


 僕らをみて、状況を理解したのか、先ほど声をかけた船乗りが、

船の中に向かった。

 船の中から、立派な帽子をかぶった男が僕らを迎えてくれた。

「おまえら、やるな。

 こいつらより、よっぽど役にたつな」

 僕らを迎え入れると、すぐにマーマンたちと会話した。進行のルートなどを話しているが詳しいことはわからなかった。船員に連れられて、船にのると、すぐに船は、港を離れた。

「いつ嵐がくるかわからないから、一刻もはやくでるんだよ」

 僕を船室につれていってくれた人が教えてくれた。

「出発でばたばたしてるから、しばらく上にあがってくんな。

 一時ほどすれば、落ち着くから、その時は、上にあがってきていいぞ」

 僕らの返答をよそに、彼は僕らを船室に押し込むと、駆け足で戻っていった。


「急に出発したわね」

「そうだね、もっと、ゆっくり出て、出発に胸がときめくと思ってたよ」

「わたしもよ」

 僕らは、出発できた慌ただしさで実感がわかなかったが、

船が上下に揺れ続けることで、少しずつ大陸から離れていってることを実感した。


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