第179話 冒険者ギルドで出発の準備をしよう
とうとう、体をとりもどし、
新しい目標、金貨1枚を返すために、
リイナに付き添い、西の大陸ベラセモタに、行くことになった。
「ねぇ、リイナ、西の大陸って、安全なの?」
「突然、なに?」
「いや、僕。装備、布の服とズボンと下着と靴しか、
はいてないんだけど。
こんな装備で大丈夫?」
僕は、リイナの前で、ぐるっと、1回転する。
「大丈夫よ、問題ないわ」
「そっか。ってならないよ。
出発に向けて準備させてよ。」
「もう、行きましょうよ、めんどくさい」
顔はかなり、渋っている。
「リイナだって、ジーンに装備返したから、
装備してないじゃないか」
「そうね、装備を買いに行きましょう!」
どうやら、自分のことになると、ちゃんと考えて会話してくれるようだ。
リイナは、少し考えると、
「ジーンの時と同様に、ギルドの登録書の作成、
その後は、装備ね。」
「了解。悪いけど、付き合ってよ」
「いいわ。わたしに、付いて来なさい」
僕の返答をまたず、すたすたと目的地に向かって歩き始めた。
しばらく道なりに進むと、簡単にギルドっぽい建物が目に入った。
建物は、混雑しておらず、閑古鳥のような状態だ。
まぁ、まだ、飲食街は、お祭り騒ぎだしね。
空いているカウンターにリイナが進み、
「冒険者登録したいんだけど」
「は?それでしたら、2階になりますので、
階段上がって、ギルド長にお願いします」
寝むたそうにしているお姉さんは、昨日夜まで、騒いたんだろう。
お姉さんは、ゆっくりと、右奥にある階段を指した。
「いきなり、ギルド長なんだね」
「滅多にないことなんでしょ。
さっさと、済ませて買い物にいくわよ」
リイナが、歩き始めると、
後ろで、声が聞こえた。
「あれ、りっちゃんと、ヒビキさんだぁ~」
声から察するに、ユキナさんだと思う。
僕は、振り向き、
「ユキナ、さっきぶり。」
と声をかけた。
「教会の仕事で、ギルド長の所に、用事だよ。
さっき別れたのに、ちょっと、照れくさいね。
リっちゃんたちは、冒険者ギルドに、何しに来たの?」
ぼくと、リイナは、受付をはなれ、
これまでの経緯をな話始めた。
「そうなんだね、じゃ、リっちゃん、
ここは、私にまかせて、大丈夫
教会の仕事で、ギルド長とは何どかあってるから、融通きくし、
別々に行動しないと、今日中に出発できないでしょ」
ユキナは、自分の胸をたたき、むせている。
「わかったわ、ユキナに任せる。
私は、バザーで食べ物とかを準備してるわ。
ギルドの用事が終わったら、
一緒に、買い物にいくわよ」
「うん、わかったよ」
お互いに、会話をすまし、僕はユキナさんと
階段を上がった。




