第172話 聖都で朝ごはんを食べてみよう
「あれ、みんなお酒じゃないの?
朝だから、遠慮してるの?」
他のテーブルは、朝から?昼に近い感じだが、
お祭りな感じで、飲みまくってる、出来上がってる人たちだらけだ。
「ヒビキは、寝てたからわからないと思うけど、
この後、大聖堂の大司教に会いに行くことにしてるのよ」
リイナ以外は、うなずきながら、神妙にしてる。
「いいことなんでしょ。
むしろ、ほめられることをしたんだから、
胸を張っていけるんだよね?」
「そうですわね、
その側面も否定はできませんが・・」
「おにぃ、外をみてわかったように、事態は動き始めたんだ。
保守的な彼女らが、どう反応するかは・・」
「とりあえず、たべようよ。
私の教会に行ったときに、全てがわかるんだし、
ここで、暗くなっても、しょうがないよ」
ユキナは、無理に明るい表情を浮かべると、
みんなを見渡した。
「そうね。お腹いぱいたべて、
さっさと報告してきましょう」
リイナも覚悟を決めたのか、
カウンターにあった料理を運び始めた。
「おにぃ、好きなものを持ってきて
いいんだって。
おにぃは、座ってて。あたしがもってくる。」
嬉々として、テーブルを立つと、
複数の肉料理をもってきた。
「少しは、バランスをとりなよ、すぅちゃん」
足りなさそうな野菜料理を運んでくる、ユキナ。
ジーンは、こそっと立ったと思ったら、
自分の麺料理だけ、運んできた。
「とりあえず、テーブルに乗せれるだけ、乗せたわね
では、」
「「「「「いただきます」」」」」
各々が好きな料理に手を付けては、
美味しそうに口に運んでいる。
やっぱり肉料理だよね、
ここしばらく魚料理が多かったから、余計に美味しく感じる。
テーブルにある料理を一心不乱にたべすすめると、
空になった皿が詰まれていく。
しばらくすると、全ての皿が空になった。
「さぁ、そろそろ
向かうことにしましょう」
みんなのお腹が2倍になったんじゃないかというほど、
膨れており、
デザートの果物に手をつけているのは、リイナだけだった。
僕も態勢をかえただけで、
リバースしそうだ。
全員は席をたち、
リイナは、大銀貨1枚をざるにいれて、
店を立ち去った。




