第170話 どこに向かうか決めてみよう
スズネとジーンににつれられて、
僕は、ベッドの上で横になってる。
二人は、着替え始めているようだが、
僕は、ピクリとも動けない。
しばらくすると、リイナとユキナもやってきた。
ユキナが回復魔法を唱えてくれると
ようやく起きれるようになった。
「ヒビキ、これをつけてなさい」
リイナは、指から指輪をはずすと、
僕に指つけてくれた。
「ありがと」
返事をするころには、
体調はもとにもどっていた。
僕は、自分の服を探して、あたりを見回すと、ベッドの奥に、
上着とズボンが椅子に立てかけてあった。
問題は、更衣室にある下着だ。
探している僕を見かねて、
「しかたないわね」
そういうと僕の下着をもってきてくれた、
リイナは、気配りができる女性だなと、改めて感心し、感謝した。
「ありがとう」
僕は、あわてて下着をはいて、直ぐに服も着ることにした。
「これから、どうするの?」
リイナに質問をしてみると。
服を着替えながら、
「まずは、腹ごしらえっていいたいけど」
リイナは答えをだすのをしぶった。
「だねぇ、でも、どこもやってないんじゃない」
「そうですわね、むずかしそうね」
四人は、顔を合わせてる。
「何があったの?」
僕は、聞くしかなかった。
話をきいてみると、僕が杯目のお酒を飲んだ後、
ぶったおれたことで、ホテルを探すことになったようだ。
特に問題行動はしてなかった、よかった。
近くのホテルを探してたら、
一番いいホテルの一番いい部屋を
勇者ってことで、無償で泊れることになった。
で、ホテルに僕をおいていって、
みんなで、近くの店から食べ飲みほして
、全て空にしてから、朝に帰ってきたみたい。
だから、この辺のほとんどの店がまだ開いていないだろう
ってっことみたいだ。
「いったん、聖都までいくにしようよ。
ばびゅーんと」
どうやら、スズネは、飛行の魔法で、みんなをつれて、
飛んでいきたいみたいだ。




