第166話 体を取り戻したことをみんなで喜びあおう
「おにぃ、ありがと~」
なきながら、抱き付かれた。
「また、憑依されるとこだった、
こわかったよ~」
20過ぎの女性に泣きながら
抱き付かれるのは、
いいことなんだろうか。
僕的には、少しうれしい。
頭をかいていると、
奥から、
「ヒビキ、何してんの。
そいつ、だれ?」
少しキレ美味にこっちをにらんでる。
遅れざまに、ユキナとジーンがこちらに向かって走ってきている。
特に怪我とkは、していない様子だ。
スズネは泣き止んで、
リイナとユキナの方に顔をむけた。
「ゆっちゃん、りっちゃん、
ふけたねぇ」
「「むしろ、あんたでしょ」」
二人はにこやかに話し始めたかと思ったら、
今度は、抱き合って、泣き始めた。
「よかったわ、みんなとまた会えた。」
リイナは、二人の顔をみると、
また、強く抱きしめている。
僕は、ジーンの方にかけよると、
「ジーン、久しぶりっていうか、
初めましてっていうか、
体を取り戻せたんだよ」
「ベッドで昨日見てますから、
初めてってわけではないですわね」
そういうと、握手した。
「体を取り戻せて、よかったですわね」
「うん、ありがと。
今日は、いろいろあったね」
「そうですわね」
お互い顔をあわせて、
笑みを浮かべている。
「何を見つめあってるの、ヒビキ。
まず初めに、やることがあるでしょ」
話しながら、僕を睨みつけている。
「今まで、ありがとう、リイナ」
僕は、彼女にかけよると、
強く抱きしめた。
「よかったわね、体が戻って」
「うん、リイナのおかげだよ」
僕は、安堵と喜びから、涙がこぼれ始めた。
同じように、
僕の胸で、リイナも涙を見せている。
しばらくして、気持ちも収まり、、
お互いに離れた。
恥ずかしさから、周りの様子をみれない。
ユキナにもお礼をつげて、握手をした。
ユキナも、もらい泣きをしたようだ。
「じゃ、魔王も討伐したし、
迷宮都市に戻るとするしらね。
積もる話は、祝勝会でやりましょう」
リイナは、そういうと、
魔王の魔玉と落ちていた杖を拾って、バックに入れた。
「みんな、こっちから帰れるよ」
スズネが先陣をきって、
魔王の部屋にむかっていき、
またも、魔王の宝物に後ろ髪をひかれながら、魔法陣から迷宮都市に戻った。




