表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
159/545

第159話 ダンジョンに向けて出発しよう

〈はやく、りっちゃんと合流しないと〉

彼女は、町の中心に向かって走り始めた。

途中で、町の人たちに、

勇者様だと褒め称えられてる。

〈勇者は、空を飛んで、移動してたって聞いたけど、

飛ばないの?〉

僕の話をきくと、急にたちどまり、

〈は?

人が飛べるわけないでしょ〉

と考え込んだ。

飛行フライ

彼女は、魔法をとなると、町の上空にぐんぐんあがっていき

僕も引っ張られるように、付いて行った。


今度は、

〈うわぁ〉

彼女の悲鳴と共に、地面に落ちて行った。


地面ギリギリにきたところで、

飛行フライ

と唱え、再度上空に上がって行った。

そんなことを、2~3度繰り返すことで、

コツを覚えたのか、

空中に浮かべるようになっていた。


〈あぁ、びっくりした。

ようやく、落ち着いた。〉

彼女は、町の東に向かって、

ものすごいスピードで飛び始めた。


〈スズネさん、どうして、

ぼくがここにいるか、わかります?〉

〈すっちゃんで、いいよ、ヒビキおにぃ。〉

そういうと、満面の笑みを浮かべた、

先ほどまでの、敵対関はなんだったんだろう

急に、フレンドリィに接してきて、焦る。

〈じゃ、スズネ、なんで、

おにぃなの。

スズネの方が年上でしょ。〉

〈おにぃは、18ぐらいでしょ、あたしが12なんだから、

断然年上でしょ〉

〈外見は、20才ぐらいに見えるよ〉

そう聞くと、自分の体をみまわした。

〈大分成長してる、ふふふ、これならリっちゃんとゆっちゃんに勝ってる。〉

ふふん、あの時は、まけて・・・いや、同じくらいだったけど、

今は圧勝ね!〉

きゃっきゃっきゃっきゃ、喜んでる。


僕は、独り言が意識によって

聞えなくなる件とこれまでの経緯を簡単に説明した。

〈おにぃ、そういう大事なことは早く伝えてよ〉


説明が終えたときには、大陸の真ん中、

リイナと初めて会ったエルフの廃墟があった遺跡の真上を通過していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ