第158話 スズネと話をしてみよう
どうやら、一直線にどっかに引っ張られているようだ、
といっても、地中の中を通過しているため、
何処へどっちに向かっているのかは、判らない。
地中が終わったと思ったら、
今度は、森林の中を通過している、
一瞬、一番初めにリイナとあった森を通過してるかなと
思ったけど、似たような場所は結構あるだろうし、
あんまり、自信はないな。
そして、僕は、ゴール地点と思われる、
女性が見えてきた、
つながっている線が彼女から、出ているからだ。
彼女からも、見えているため、
剣を構えて上段から斬ろうとしている。
僕が真ん前に来たときには、
振り下ろされ、縦真っ二つにされた。
それでも、くっついていくのをみると、
横にきられ、四分割され、
すぐに一つに戻った。
「あなたは、なに?
そして、だれ?
っていうか、早くどっかいってよ」
彼女は口早にいうと、
こちらの返答は、求めていないようだ。
〈ここは、どこ?〉
といって、考え込むと、どうやらどこか分かったのか、
〈ここは、サウゲトね。
さっきまで、魔王と戦ってたと思ったのに。
何でここにいるの?〉
自問自答し、また、考えているようだ。
〈ふ~ん、解放戦線とモンスター退治のためねぇ・・・〉
と考えている。
〈解放戦線ってなに?〉
〈解放戦線っていうのは、
って、独り言を聞かないで!
考えを読まないでよ。〉
と言って、怒りだした。
〈で、あなたなに〉
とまた、堂々巡りをくりかえし、思い出し始めた。
〈教会にいた人でしょ。寝てた人。
ちがう?〉
どうやら何か知っているらしい。
〈そう、僕は、ヒビキ。
教会にあるのは、ぼくの体で、
憑依の呪いによって、さっきまで、リイナの体にいたんだけど、
なんでここにいるかは、わからない〉
話を聞く気が少しできたようだ、視線をこちらに
移してくれてる。
〈魔王の腕輪を外して、
憑依の呪いがとけたって聞こえたら、
気づいたら、ここに引っ張られた〉
〈じゃ、りっちゃんの体にはいってた、あなたが、
腕輪をはずしてくれたの?うそよね?〉
〈そうだよ、って、きみは?〉
〈あたしは、この大陸で唯一の勇者、
スズネだ。〉
そういうと、へへんと自慢げにこちらを見ている。
僕は、上から下までをみてみた。
年齢は、僕より2歳ぐらい上で年上だろう。
身長は、僕より、少し小さいが、リイナよりは、20CMはおおきい。
眉毛が太くまっすぐにのびており、
意志が強そうな印象をうける。
そして、割れた腹筋と、
ユキナさんほどではないが、
立派な二つの山が見えている。
かなりの露出の高さだ、ありがたい。
〈あんまり、じろじろみないでよ。
見て減るもんじゃないから、いいけど。〉
頭をかいているが、嫌そうでもない。
やったぜ、これなら、見放題だ!




