第148話 ユキナと合流をしてみよう
今まで、いくつかのバザーを見てきたが、
この聖都のバザーもにぎわっていた。
とはいえ、水上都市には及ばないが。
どこのバザーも特色はあったことを思い出す。
っていっても、必ず、
一通りの店があるのだから、どんなものでも、ある程度のものが手に入る。
今回の聖都でも、パンをはじめ、
肉や、野菜、果物などが売られていた。
通り過ぎながら、いくつかの果物を買うと、
出店の方に向かっていった。
「おばちゃん、いつものちょうだい。」
「久しぶりね、よかったわ。
死んだかと思ってたよ」
「4年ぶりになるからね。」
二人は、懐かしそうに抱き合っている。
「はい、いつもの」
「カシューナッツと鶏肉の炒め物」
そういうと、大きなカバンから、中華鍋を取り出し、
お玉から、一すくいすると、弁当箱にいれてくれた。
「おばちゃん、二つで」
「あいよ」
そういうと、同じ動作をし、手渡した。
「他には?」
「麺を3つ貰うわ。」
「あいよ」
大きなバックから、鉢がたの弁当箱をとりだすと、
先ほどと同じように、手渡した。
「これは、なに?」
「鶏がらと魚介のスープで、醤油味の麺料理。
水上都市にもなかったわね、とても、おいしいのよ」
これは、ラーメンなのか、
是非たべたい。
「僕の分は?」
「ないわ、体を取り戻してからね」
なんでだよー、余分に買えよー
これだけで、体を取り戻す理由ができた。
「他には、焼き鳥30本と
油淋鶏を3つもらうわ。
サラダ的なのもあったら、6人前もらうわ」
「あいよ、今日はたくさんだね」
そういうと、次々バックから取り出すと、
リイナに渡していった。
「いくら、おばちゃん?」
「全部で219βだから。銀貨2枚でいいよ」
「ありがと、おばちゃん」
そういうとバックから、銀貨2枚と取り出し、手渡した。
「じゃ、またくるね」
「気を付けていくんだよ」
お互いが手を振りあって、別れを惜しんでいる。
リイナの服がつんつんと引っ張られたため、振り向くと、
涙目になっている、ユキナさんがいた。
「りっちゃん、酷いよ、置いて行くなんて。
窓からみて、あわてて追いかけたんだから!」
「ごめんね、後で、合流しようかと思って。
2年ぶりだから、話もいっぱいあるかと思ってね」
リイナは、まずった表情を浮かべながら、
謝罪をしている。
「結局、まだまだ、話がとまらなかったから、
今日中には解放されなかったけどね、あのままいれば。
だから、出ていくのがみれてよかったよ」
そういって笑顔で、許してくれた。
二人は、ジーンに合流するため、裏通りにある魔法屋に向かった。
そこには、店の手前の路上で、店の人に引きずられて歩く
ジーンがいた。




