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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第135話 お互いの話を共有してみよう

彼女は、一通り、泣いたことによって、

少し落ち着きを取り戻すことができ、

ようやく、抱き付くのをやめてくれた。

ちょっと、残念、いい感じの胸の感触があったからだ。


〈リイナ知り合い〉

〈そう、彼女は、私の親友のゆっちゃん。

ユキナ・パイラールよ。

同い年だったはずだけど・・・・

少し若く感じるわね〉


リイナも身長が低い方だが、こぶし一つ小さい。

離れて外見をよくみると、年齢は、ミカンちゃんやムラサキさんより、

少し上だが、リイナよりは、幼く感じた。

〈何があったの?〉

リイナは、ユキナさんに聞いているが、聞こえるはずもない。


「ユキナさん、ちょっと話を聴いてもらえますか?」

「りっちゃん、なんか、しゃべり方へんだよ」

そういって、こちらにはてな顔を向けると、

僕は、本日二度目となる

これまでの経緯を話し始めた。


今までのリイナは、経緯の話を真剣に聞いたことはなかったのだけれど、

今回は、真剣にユキナさんを見ている。


「ヒビキさんていうんですか、

事情は大体わかりましたが、

自分のことを含めて、

今は、パニックです」

どうやら、理解できる量を超えているようだ。

「まぁ、わかります。

今度は、ユキナさんのことを話してください。

どうして石になっていたのかとか」

「りっちゃんの顔で、

そのしゃべり方は、

なんか

気持ち悪い」

エルさんの時よりも、理解の受け入れが悪いのは、経験の差なのか、

これまでの親密差なのか。

どうやら、早い段階で、どうにかしないと、

話が進まないかもしれない。


そう思っていたが、

ユキナさんは、これまでのことをぽつりぽつり、話し始めた。

〈ヒビキさんは、判らないから、石になる前から話はじめるよ。


12歳の時に、3人、すぅちゃんとりっちゃんと私で魔王討伐にいって

見事に討伐したの、すごいでしょ。


退治したときは、いずれ

島にかかっている男魂の呪いは、解呪されると思ってたの。


だけど、一日たっても、三日たっても、一向に解呪されず、

誰も、信じてくれなかったの。

半年くらいすると、魔王っぽい魔物だったてことになったの。


しばらくすると学校も卒業して、

三人は、それぞれに旅立ったの。


勇者のすぅちゃんは、いろいろな問題を解決するため

すぐに教会に身を置いて、専属クエストを単独で実施、修行の日々。


リっちゃんは、魔法使いの学校にいって、勉強、時たま、クエストにいく日々。


私、ユキナは、教会でシスターになるべく、教会で勉強。


みんな、聖都にいるためか、時たま会ってるたりは、してたんだけど、

一年すぎたあたりから、運が悪いことが起きるようになって、

さらに、一年後から、りっちゃんが、物を忘れがひどくなっていったの。

このころになると、お互い忙しくて、会うのが一年に一度くらいで、

年々、会うたびに、

まがまがしいものを装備するようになってたの。


ようやく、おかしいと思い始めたんだけど、

すぅちゃんにも、相談したんだけど、気のせいだっていっての。


教会の授業で、呪いの話を聴いた時、

りっちゃんのことを思い出して、かかってるんじゃないかって

気にしだしたの、


でも、解呪を習い始めた矢先だったから、

私には、りっちゃんの解呪を試すことができなかったの。


ようやく、2年ががりで解呪をマスターして、

りっちゃんの家にいったら、行方が分からなくなってたの。


教会にお暇をもらって大陸をまわることにして、

その時にいた、すぅちゃんにもお話したの。


出発した、一日目のキャンプで、

すぅちゃんが現れて、奥に連れていかれて、

私を石化したの、

その時のすぅちゃんがしてた赤い目がすっごくこわかった。

退治した魔王みたいに」

最後まで、話をすると、悲しげだった。


僕とユキナさんの話が終わるころには、

あっという間に時間がすぎさり、既に日が落ちていた。


リイナは、ユキナさんの話を口をはさまず、考えつづけ、

〈明日、みんなに話すわ、伝えといて〉

といって、また、考え始めた。


僕は、野営の準備を始めると、

聖都に向かいながら、聞けば到着できてたんじゃないのか

と思っていた。


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