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僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
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第134話 ユキナの石化をといてみよう

ジーンが焼売を食べているときに、

魔道書の呪いが解けたことを話していないことに気付いた。


「マイミさんから、お礼を言われたら、

呪いが解けたんだよ」

二口、三口でたべるぐらいの大きさのエビ焼売を

一口でほおばっている。

彼女の口の中は、パンパンだ。

「ふぁる」

一言返事をすると、食べることに集中している、

「思考力低下から、思考力向上にかわって、

いままで、開けなかった魔導書のページも開けるようになったんだって」

そういって、僕も、魔導書を開いてみる。


確かに、魔導書は、さまざまな魔法陣や、

イラストや、イメージの仕方などが、

かかれ、安易に読むことができた。


ようやく一個を呑み込み終わったようだ。

「しっかり読んで、呪文の魔法を訓練すれば、

魔道書がなくても、上級魔法を使えるようになると思いますわ。

思考力がたりませんと、イメージできませんもの。

いまの私ですと、なんて書いてあるか判りませんわ」

隣で、本を見せているが、

ジーンには、書かれている内容を理解することができないようだ。


そういえば、僕は、自分が倒したバジリスクのドロップ品を見ていないことを思い出した。

バックから一つのアイテムを取り出すと、

「これが、僕が倒したやつのドロップ品か」

僕は、バジリスクの血をまじまじと見てみる。

「それのおかげで私は、元に戻ることが

できましたのですわね」

ジーンも、同じように瓶をみている。

実際には、ムラサキさんが、石化解呪を行ったんだが、

あえて、言わないでおこう。


「リイナは、使ってみたけど

ぼくは、まだ、使ったことがないや」

僕は、おもむろに瓶の栓を外してみると、

スポイト上になっている蓋が使えそうだ。

「こんな感じで使うのかな」

一滴くらい、なくしてもいいかなという気持ちで、

僕とジーンのあいだに、一滴、垂らした。

〈ヒビキ、もったいないわよ〉

上空からリイナが話かけてきた。


一滴は、座っている石の上におちた。

垂れた一滴を中心に、光始めた。


魔法の布の石化が解けた時や、

ジーンがカエルから、元に戻った時と

同一の現象が起きてた。


僕とジーンはあわてて、

座ってた石から飛び上がると、

光の粒子ひかりが、なくなっていき、

石のかたまりは、人にかわった。

シスターの服装の人は、うつ伏せとなり、うなっている。


「なにごとですの」

「なんだと」

〈え、なんなの〉

二人が大きな声をあげたため、周りから視線を感じる。


声と同時にうつ伏せになっていたシスターがこちらを見ると

「りっちゃーん」

と泣きながら、僕に抱き付いてきた。


<<帽子の呪いは、解呪されました>>

<<帽子のユニークスキルが、回想力低下→完全記憶能力にかわります。>>


何が何だかわからない。

僕は教えてもらいたいことでいっぱいになった。


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