第132話 サプライズを演出しよう
説明に、マイミさんは、理解しきれなかったのか
話の途中から、食べる事にに専念してる。
マホちゃんは、初めから食事に夢中だ。
ジーンも、何度も、聞いている話だからって具合に
聴いちゃなく、お腹いっぱいに食事をとってる。
僕とエルさんだけ、
食事をほったらかしに、説明をしつづけ、会話をしている。
話の終わりを迎えるころには、
隣の教会が子供の声でざわつくようになった。
エルさんは、子供の声に気づくと
「ヒビキさん、リイナお姉さま、
もう、ギルドに行かないといけません。
昨日、今日、ありがとうございました。
無事に聖都にたどり着けるよう
心からお祈りりしております。」
と深々と頭をさげ、
目の前にあった大きなエビのボイルを
咥えるとあわてて、ドアをでていった。
「あたしの~」
とマホちゃんが悔しがっているのを見て、
マイミさんは、自分が確保していた
エビのボイルを、あてがった。
〈急にいなくなったね〉
〈そうね、仕事もあるだろうし、
しかたないわね〉
僕は、ようやく、食事に手が付けれるとおもい、テーブルの上を見回した。
まだまだ、料理はのこっており、一安心だ。
今朝とれたてだったんだから、手を付ける料理は、どれも、新鮮でおいしい、
特に目の前にある、でっかいホタテは、ぷりっぷりでおいしい。
〈それ、
わたしが、
ねらってたやつ〉
また、マホちゃんが大きな声でクレームを入れた。
どうやら、ほとんどは、マホちゃんのものらしい。
マイミさんは、テーブルを見回し、空いた皿をかたづけ始めた。
どうやら、作ってあったキッチンの料理を持ってきている。
このあとにも、60cmの焼いたタイがでてくるみたいだ。
味かえのために飲んだ、
あらのすまし汁は、
出汁がでていて絶品だ。
しばらくすると、僕も満腹となり、テーブルにあった料理は、
ほとんどのものが、ジーンに食い散らかされていた。
少し残った手つかずの料理は、マイミさんが持ち帰ることになった。
皿などの後かたずけは、ホテルでやってくれる手はずにエルさんがしてくれていた。
お腹が落ち着くほど、一刻ほど休憩して、出発することにした。
ホテルのロビーにいくと、昨日の夜に、リイナが支払ってくれてたことで、
挨拶だけされて、外にでる。
特に、お見送りとかはなかった。
人魚のふたりと、
ホテルの前で、約束だった
大銅貨2枚を手渡し、
朝にとってくれた材料費代として、皮袋を手渡した。
マイミさんは、上の銅貨を確認すると、
そのまま、バックにしまった。
皮袋には、クエストの成功報酬としてもらった銅貨200枚と
材料費としては過剰な銀貨2枚を、一番下に入れている。
これで、昨日足りなかった分は、埋めれるだろう。
直ぐには、気づかないだろうが、
全部出した時には、気づくだろう。
「じゃ、ここでお別れです。
朝ごはん美味しかったです。」
「「楽しかったです
またね」」
親子で声を揃えながら、手を振ってくれている。
しばらく道を歩いた後、
僕は、海に向かって歩いていることがわかり、、
道順が判らないことを悟った。
あわてて彼女たちの元にもどってから、
聖都へ続く道の順路を聞く羽目になった。




