表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は、この出会いに感謝する!!  作者: 寿々樹ノ葵
第一部 呪いをとくのは簡単だ
128/545

第128話 仕事には対価が必要であることをしろう

「どうしたの?」

「魚

買取り

よくなかった」

悲しそうに、呟いた。

「どのくらい予定より低かったの?」

「100・・・」

「そう」

「お母さん

悲しまないで」

マホちゃんも心配してる。

話をきいて、周りは、より暗いムードになった。


〈リイナ、貰ったクエスト報酬は、返せないの?

お金目的で受けたわけじゃないんでしょ?〉

〈そうね、お金目的ではないのだけど。

『人の役に、誰かを助けるために

あたしたちはいるんだ、そのための対価なんか関係ない』って言ってた

親友がいたわね、私も彼女に感化されたんだと思うわ。〉

〈かっこいい友達だね〉

〈その時も少ない金額の提示だったから、

その子が返そうって話がでたんだけど、別の親友が

『人を助けてもらうために、

提示されたものを返すのは、

クエストを達成してもらいたいと思った気持ちを無下する行為よ』

って、言われたわね。


とても、悲しいけど、二人のことは、よく思い出せないわ・・・〉

そういってるリイナは少し、悲しげに見えた。

〈じゃ、結局その時も返せなかったんだね〉

〈いや・・・

仕事を依頼することで、

どう

にか

返した

気がするわ〉

一言一言考えるように、呟いた

〈仕事・・・〉

と最後に、一言つぶやくと考え始めた。


さっきまで、眉間に皺を寄せていた、リイナの顔が微笑んだ。

どうやら、名案を見つけたみたいだ。


「マイミさん、明日の私たちの朝ごはん、作ってくれない?

銅貨10枚、二人で、20枚だすわ」

急な申し出に、困惑してるようだが、話は聞いてみる気になったようだ。

「材料は?」

「朝一で、漁をしてきてくれないかしら、

朝ごはん分だけでいいから。

一刻でとれれば、取れたものに対して、別でお金を払うわ。

取れなかったときのための、材料は、今から市場で買うことにして、

その時は、買った材料で作ってくれればいいわ。」

〈でも、

魚人の村

からだと、

半日

かかる〉

「よければ、うちの部屋に泊まらない?

部屋は、あいてるから二人とも、泊められるわ。

無理をいってるから、夕御飯代もこちらで、もつわ。

難しいようならなら、少し早目に魚人の村を出てもらうことになるわね」

「お母さん

とまろうよ」

マホちゃんは、乗り気のようだ、マイミさんの腕をひっぱてる。

マイミさんは少し考えると、

「今日は

旦那が

仕事で

いないから、

こっちに

泊る

で大丈夫」

といって、笑顔で返答した。

「じゃ、気まりね。

明日の朝ごはんの買い出しをしましょう。」

三人は、笑顔になり、再度魚が売っている

バザーの方に歩き始めた。


「リイナお姉さま、私も泊まりたい!」

とうしろから、大きな声が聞こえた。

どうやら、搦め手より直球のほうが、

要望は通りやすいと判断したのだろう。

「いいわ。ジーンの隣があいてるから、

おつかいなさい」

後ろを振り返ることもなく、言い放った。

「わーい、お姉さま大好き!」

と言いながら、腕にしがみついてる。

困った顔をしてない様子から、最初からそのつもりだったんだろう。


4人は、手をつなぎ、

バザーに向かってる。

人通りが大分少なくなっても、迷惑そうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ