第124話 別れた後に同じ道を歩いてみよう
お姉さんが落ち着くまでまって、
店をでた。
「ひどいです、最初からだますなんて」
安心したのか、怒りをリイナにぶつけている。
「人助けの依頼を透かした形で依頼してくるからよ。
相手の立場になった冒険の依頼をしなさい」
「はい、気をつけます」
リイナを見る目がハートマークだ。
もはや、リイナ教の信者だな、浸透しきってる。
「食事、
ありがとう
私たちは、
かえる。」
親子は、こちらをみて、離れるタイミングうかがっている。
マホは、リイナとジーンに近づくと、
「お姉ちゃんたちに
お世話になったから、
これあげる」
といって、右手のブレスレットを、リイナに、
左手をジーンに手渡した。
桜貝のブレスレットは、二人には
小さいように思えたが、
二人がつけると、
ぴったりと、両者の手首に挟まってる。
「ありがとう」
「ありがとうですわ」
二人はお礼をいいながら、
手をふっている。
「じゃ、
おねえちゃんたち。
またねー」
親子は、嬉しそうにバザーの方に歩き出した。
「では、わたしたちも
泊る宿をさがしましょう。
案内してくれる?」
「はい、村一番の宿をご紹介させてもらいます。」
話し方が変わった気がする。
「まだ、名前を聞いてなかったわ」
「紹介が遅れてすみません、リイナ様、エルと申します。
私についてきてください」
そういうと、親子の後ろを歩き始めた。




