第118話 奥に行く必要がないのであれば、塞いでしまおう
最初の上り角を曲がるまにで、
いくつかの魔玉が転がっていた。
リイナは、前からこないか、注意し、
マイミさんが拾い
ジーンが、後ろ向きで進んでいる。
角をまがると、二つ魔玉が転がっている。
「次に危険なのは、手前にある道ね。」
「あそこの奥には、結構の敵が控えてましたわね〉
一つしかないマップは、
リイナがもっている。
ジーンは、暗記したようだ。
奥のほうで、ゴブリンの話し声が聞こえるが
反響しているせいで、どこで話しているのか
判らない。
声は遠くで聞こえてるため、
この近くでは、ないように思える。
三叉路まで辿りつくと、
「来れないようにするわ。」
そういうと、
「氷柱」
リイナからでてきた氷は、
左にあった唯一来れる道を全て埋め尽くした。
「これで、しばらくは、来れないでしょう」
左にあった道は、全て氷でふさがっている。
とけるだろうけど、ダンジョン内は涼しいから、
炎系の魔法をつかえないと、
ずぅっと解けないんじゃないだろうか。
サーチでは、一番多く敵がいた道をふさぎ、
マホさんが捉えられているであろう道を、道なりにすすんで。
途中にバスケットボール大のくぼみがあり、暗闇がつづいていた。
三人は、気にしないで、注意は、
奥のT字路に向かっている。
ここまでは、順調に進んでいる。
いたるところにゴブリンが戦いにくるかと思いきや、
思った以上に慎重なんだろうか、
戦闘がほとんどない。
苦労なく、T字路にくると
先ほどのように、氷柱を右側に発動した。
奥には、ひときわ大きなシルエットがいたから、
ここをまとめているリーダーだろう。
「これで、奥にいるリーダーも来れないわね。」
「後は、マホちゃんと一緒にいる
ゴブリン一体だけですわ」
「ここからは、音をなるべく立てないように
静かに向かいましょう。」
二人は、返事をせずに、うなずき、
左にまがると奥に向かっていった。
奥まで慎重にすすむが、
ここでも、
特になにが起きるわけでもなかった。
奥までたどりつくと、
左側に道があり、奥には小部屋が
広がっていた。
そこには、2つのシルエットが
あり、楽しそうな会話が聞こえ漏れていた。
リイナがこっそり覗くと、
ゴブリンとマーメイドが遊んでいたのだ、
正確には、ゴブリンがマーメイドをあやしているのだ。
マイミさんは、
「マホ、なにしてるの?」
と声をかけた。
ゴブリンは、マホの後ろに隠れると、
「ゴブ八さんと遊んでたの」
マホちゃんは、無邪気に、返答してる。
どうやら、討伐する前に、話をきかなければ
いけないようだ。




