第111話 他の呪いを分析してもらおう
「杖は、解呪されていないのかな。
鑑定」
<<名前:エターナルスタッフ>>
<<種別:杖武器>>
<<ユニークスキル:魔法威力アップ【特大】>>
<<価格:???>>
〈リイナ、威力ダウンじゃなかったっけ?〉
〈ダウンだったわね、変わってるわ。解呪されているんじゃない。〉
「流石に、呪いが解呪されてるわけありませんわね」
下をだしながら、冷やしている。
「魔法威力ダウンから、魔法威力アップにかわってる・・・」
「ふべ」
どうやら、誤って舌をかんだみたい、痛そうだ。
「ふぉれですと、呪いふぁ、バジリスクの戦闘でかいふぉされたのですわね。
わたしふぁ、石にふぁってるあいだ、なにふぁありましふぁ?」
事情を知りたいがために、痛々しい状態でも聞いてきている。
聞いてるこっちも
いたいたいたいたたた。
そして、僕は、ジーンが石になった後に、
退治するまでの経験を話すことにした。
話が終わるまでの間に時間があったためか、
痛さが引いた為、話し方が普段にもどっている。
「話を聞く限り、
魔法を使った戦闘で、退治できたとか、
魔法を使って高ダメージを出したとか、
高ランクモンスターを退治できたとかが、考えられますわ。
どちらにしろ、一人だと解呪できそうにない呪いが
かけられてると推測できますわね」
確かに、あんなちっこい火の玉じゃ、倒せるモンスターはいないだろうし、
ありえるかもしれないと、賛同した。
「すごいね、ジーンは、頭がいいね」
「うふふ、おーほほ。、ほめても、弁当はあげませんことよ。」
感情が、今朝と比べて、豊かになってる。
呪いの影響で、感情が出にくかったのが、少し緩和されたのかもしれない。
「あと、回復反転ですが、
こちらの呪いの解呪条件は想定できてますわ。」
びしっという効果音が出るくらいに
こちらに指先を一本だして、
自慢している。
「村で、あったように、回復を行うことで、ダメージを受けるでしたので、
一度の回復で、死ぬほどの回復をうけるか、
ある一定量ほどの回復を累計でうけるか
回復を受ける回数の
どれかだと思いますわ。」
「なるほど、逆転か。
呪いを解けた後の効果を考えれば、
あり得るかも、しれないね」
「靴の呪いがとけるまで、回復魔法は、かけられないように
注意したほうがいいですわ」
「シャルルさんにも、呪いの解呪順番を言われたしね。
で、靴はわかる?」
「難しいですわね、歩くに関連するってのは、わかりますわ。
高所、ダンジョンなどの場所によるものか、
歩数によるものか、
距離によるものか、
どれも当てはまりそうですわ」
ほめてもらえなくて、少し残念そうだ。
「なるほど。ジーンは、今まであったなかで、一番聡明だね、
おかげで、前よりは、はっきりしたようなきがするよ」
どこまで、喜ぶか試してみることにした。
目に見えて、喜んでいる
「そう?そうですわよね。
私は長くいきてますから、人よりも断然聡明ですわ」
想像以上に単純だった。
話も弾んだし、ジーンとの距離も縮まって
いい夕食会になった。
後は、ジーン希望の魔法の布を出す頃合いだろう。
「ジーン、そろそろ、一緒に
魔法の布を試してみようよ」
「そうですわ。そのために、野営にしたんですわ」
そういうと、二人そろって、カバンから
魔法の布を取り出した。




